◆ポリエステルのきものと半幅帯
「普段はどんな着物をきているんですか?」と聞かれることがあります。
着付け教室では、仕事モードの紺系の着物が多い私です。
きっと「着物を日常に着るにはどんなきものがよいのかしら?」とお考えなのでしょう。
そんなときにお答えしている、私の普段着の着物スタイルについてお伝えします。
手間がかからず気軽な着物
着物を普段(日常)に着るためには、細かいことを気にせず気軽に着られることが何よりです。
そのためには、
- 少々の汚れがついても目立たない
- シワになっても目立たない
- 自分で手洗いできる
といった点をそなえているきものです。
そこで私が選んでまた好んできているのが、裏地のない木綿かウール素材の着物、または裏地のある化繊の着物です。
色は茶、紺系統が多いです。
模様は、地が多く模様が少しか、細かな模様がたくさんある着物が着楽でいられます。
では、普段用の着物と帯のコーディネート例をみてください。
私の普段着きもの・よく利用するもの
春、秋、冬の普段着で、よく着用するものベスト3です。
左が化繊で右二枚はウールです。
普段着の要素(汚れやシワが目立たず洗いやすい)があり、
なおかつ、「着心地が楽」なものです。
ついついこの三枚に手がのびてしまうのは、帯との合わせがしやすいからでもあります。
普段着きもののコーディネート例・合わせる帯は半幅帯
◆普段着きもののコーディネート例
普段に着物を着るときは、「半幅帯」をしめています。
結びかたはその時の気分で変えています。
よく結ぶのはこの結びです。花角出しの巻き方。
誰にも会わないし外出もしないときは、「貝ノ口」を結んでいます。
これなら椅子にもたれても平気です。
食事でも仕事でも椅子生活が多いので、一番気楽に過ごせます。
そして帯締めはいつもしています。
半幅帯に帯締めは必要ないのですが、
私は、帯締めがある方がバランス的に落ち着くからです。
生徒さんが教室におみえになるとき
着付け教室に生徒さんがおみえになるときは、名古屋帯でお太鼓結びをしていることがほとんどです。
そのときも自分の結びやすい帯を選びがちです。
3本くらいの使いやすい名古屋帯をいつも選択してしまいます。
結びやすく着物に合わせやすい帯は、つよい味方です。
普段着きもののときの草履
普段着きもののときの草履ですが、「歩きやすい」ことを優先してはいています。
台は大きめのものにし、サイズはいつも通り(かかとが少しはみ出る程度)です。
鼻緒はセットされたものもありますし、オーダーにする場合でも、
鼻緒が厚手のものを選んでいます。
というのも、鼻緒をはさむところも足袋一枚のみなので、歩いている途中痛くなることがあります。
歩きやすさ優先のためには、できるだけ鼻緒そのものと取り付けの部分が太いものが足にやさしいです。
特にリサイクルやお下がりの草履には、鼻緒がが薄くて硬いものがあるため、要注意。
ちょっとそこまでならよいのですが、長距離歩くとなると、薄い布では指の間が痛くなりがちです。
よそ行きで歩数も多くないときは、細い鼻緒がセンス良くうつると思いますし、場にかなっているでしょう。
ですが普段着なら、台が大きめで鼻緒が柔らかく大きい(太い)ものにしています。
普段着きもののときは、柄足袋・上っ張りを活用
◆柄足袋
足袋は白でなく、色付きで底が黒いものをよく利用します。
また、寒い季節は上っ張りを羽織り、家事をするときは割烹着が欠かせません。
上っ張りは着物でリメイクしています。
上っ張りにも割烹着にもなる便利さで、簡単にできますよ。
◆着物のリメイク・ほどかず衿をいかした割ぽう着(うわっぱり)ウール木綿
https://kimono-story.com/462.html
普段着着物・気軽なポリやウール/合わせる草履/40代からのおすすめ・まとめ
普段(日常)に着物を着て過ごすなら、汚れシワが目立たず家庭で洗えるものを。
私は、木綿かウール素材の着物、または裏地のある化繊の着物が普段用です。
色は茶、紺系統、柄の多いもの。
半幅帯を合わせ、帯締めを使用しています。
防寒には上っ張り・割烹着を利用します。
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