着物 紬(つむぎ)のきもの・季節と合わせる帯/格と小紋との違い

紬着物

着物の種類で「紬(つむぎ)」と呼ばれるきものは、先に糸を染めてから反物にし、その後仕立てます。

そのため「先染めの着物」と呼ばれています。

普段着からお出かけまで、個性的なおしゃれができるのが紬のきもの。

紬の着物を愛好する人は、その素朴な風合いとシンプルな織り柄に魅力を感じていることでしょう。

ここでは具体的に以下のような紬の魅力に迫ってみます。

  1. 紬の着物とは
  2. 紬着物の格
  3. 紬の着物を着る季節
  4. 合わせる帯
  5. 紬着物の歴史
  6. 小紋着物との違い

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紬の着物とは

紬の着物は、絹の糸で織られたきものです。

絹糸を染め、何色かの糸を、たて・よこに織って模様にします。

生地には適度なかたさがあり、模様は、縞・格子・亀甲模様・十字絣などに代表される、シンプルな繰り返し模様が多いです。

色使いは1色~3色ほどのものが多く、出来上がりはシンプルな印象になります。

「ふし」のある紬着物とないもの

紬(つむぎ)の着物・魅力とコーディネイト/小紋との違いは?小紋着物生地

◆変わり格子模様のふしのない紬着物と染め名古屋帯のコーディネイト例

「紬」といっても、糸に「ふし」のないものと「ふし」のあるものがあります。

「ふし」のないものは、表面がツルツルしていて光沢があり、その代表は「大島紬」「黄八丈」です。

また「ふし」のあるものは、つやが少なくやや厚みがあります。

代表は「結城紬」です。

紬着物の格

紬の着物はフォーマルな着物とは一線を画し、普段着~お出かけ着として着用します

正式なお茶会やパーティー、儀式などには着用しません。

※「一つ紋入りの紬の着物」については、正式な場にも着用できるといわれていますが、まだ一般的ではありません。

紬の着物を着る季節と場所(シーン)

紬の着物を着る季節

紬着物の着用季節は、裏地が付いているものは秋・冬・春の3シーズン。

厚手で「ふし」のある紬は12~2月の真冬に向いています。

模様に季節感のないものが多いです。

裏地のない紬の着物 つむぎのきもの

◆裏地のない紬の着物

裏地のないものは盛夏の前後ですが、紬の着物に裏地がないものは少ないです。

紬の着物を着る場所・シーン

紬の着物はおしゃれ着として着ることがほとんどです。

ですから、ちょっと着飾ってのお出かけというところへ。

  • 百貨店へのお買い物
  • 友人とのランチ
  • コンサート
  • 美術館・博物館

といったプライベートな外出です。

儀式や式典には着用しません

紬の着物に合わせる帯

紬着物(横双大島)に織りの名古屋帯を合わせたコーディネート

◆紬着物(横双大島)に織りの名古屋帯を合わせた例

紬着物に合わせる帯は、主に染めの名古屋帯です。

きものの持つかたさを和らげる意味合いがあります。

染めの名古屋帯だけでなく、「織りの名古屋帯」で合わせると、粋な雰囲気がかもし出せます。

よりカジュアルな装いには、半幅帯(素材は絹がよい)を合わせて軽快に装います。

しゃれ袋帯を合わせることもできます。

紬の着物の歴史

もとは養蚕農家の女性の着物

紬の着物の歴史は、養蚕農家の女性の普段着から始まります。

つまりもともとは、養蚕農家が良質な絹を商品として仕上げたあと、残っている繭を利用して、普段に着る着物として織っていました。

いわゆる「くず繭」とされる繭を煮て綿状にし、それを広げて糸を引き出しています。

そのため糸に「ふし」があったり、織りあがりに凹凸が出来ていたりするのです。

献上品としての紬と普段着の紬

紬の代表格は「結城紬」と「大島紬」ですが、日本の各地で得意とする模様や色の特色が受け継がれています。

その背景には、税金の代わり(献上品)として、紬が織られていたことが関係しています。

冬の女性の仕事として良質の絹織物を織り、農家の家計を支えていました。

「くず繭」で織ったものは、自家用として利用する時代が続きます。

光沢のある上質な絹織物の発展と、地方による独特の色使いの普段用の紬が発展します

小紋の着物との違い、見分け方

紬(つむぎ)の着物・魅力とコーディネイト/小紋との違いは?小紋着物生地

◆小紋着物の生地アップ

小紋の着物との違いについてもお話しますね。

「小紋」は白い絹生地(反物)に、後から模様を染めたもの

この点が紬と根本的に違う点です。

小紋着物の生地 アップ

◆小紋着物の生地のアップ

染め模様ですから、模様の色が多く鮮やかな絵柄が多いです。

「小紋」の柄には、四季の草花・鶴亀や和の模様がよく描かれています。

それに対して紬の着物は、はっきりした絵模様はほぼありません。

先に糸に色を染めた紬の着物は、裏から見ても同じ模様になっています。

生地を裏から見て、表と同じであれば「紬」です

紬(つむぎ)の着物とは・魅力とコーディネイト/小紋との違い・おわりに

「紬の着物」はおしゃれ着としてお出かけにぴったりの着物です。

紬着物には、表面がなめらかなものと「ふし」のあるものがあります。

基本はおしゃれ着なので、儀式や式典などの場面では着用しません。

地方により特色のある模様の紬着物があり、現代では訪問着の柄つけがされた紬着物も登場しています。

個性的に粋にきものを楽しみたい人向けといえます。

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