◆市松模様
鬼滅の刃でお馴染みの炭治郎(たんじろう)の着物の柄、市松模様。
市松模様は、正方形を縦横に並べた模様。
広い意味では、二つの色が交互に現れる四角の連続模様をいいます。
日本では江戸時代にはやり、世界中で古くから用いられています。
染織品・工芸品に多く利用され、中に細かな文様を入れる市松柄もあります。
- 市松模様の意味と由来
- 着物や帯の市松模様の例
- 炭治郎の柄との違い
についてお伝えしますね。
市松模様の意味と由来
市松模様の意味
碁盤目状の格子が色違いで交互に並べられていて、
その柄が際限なく続いていることから、「繁栄」の意味が込められています。
子孫繁栄、事業拡大の意味で使われる柄です。
繁栄・拡大の意味で、ほかに商売?盛・延命長寿などを意味するとされていて、縁起の良い模様です。
東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムでも、白と黒の市松模様が使われていましたね。
令和の時代を表す柄と言えるかもしれません。
市松模様の由来
市松の名は、江戸時代の歌舞伎役者の佐野川市松が、
衣裳の袴に白と紺の市松模様を用いたことで人気を呼んだことに由来しています。
市松模様の別名
別名は数種類あり、中でも以下の三つはよくつかわれます。
- 「石畳文(いしだたみもん)」
- 「碁盤縞(格子)」
- 「霰文(あられもん)」(有職文様の地紋に織り表される場合)
いずれも形式は同じものです。
着物や帯の市松模様の例
◆市松模様の帯
市松模様の半幅帯、十字絣が中に織られています。
◆市松模様の着物
少しだけ縦長ですが、これくらまでは市松模様と呼ばれます。
炭治郎の柄との違い
◆炭治郎の羽織の緑色と黒色
「鬼滅の刃」主人公・炭治郎が着用している羽織は、黒と緑色の市松模様ですね。
現代では二つの色が交互に現れる四角の連続模様すべてを市松模様といっています。
ですから炭治郎の羽織の模様だけでなく、二つの色が交互に現れる四角の連続模様ならすべて市松模様です。
◆市松模様の例
中に模様があるものも最近はよくみかけます。
記者会見のインタビューボードとして、白黒の市松模様、白青の市松模様がよく使われていますね。
多分前に立つ人が際立つため、使われているのだと思います。
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