着物を広げると、「一枚の絵」のように見えるよう模様が描かれていることをいいます。
着物の上部は、衿、肩胸、袖の縫い目をわたって模様が続きます。
着物の下部は、後ろ身頃、前身頃、衽(おくみ)へと、縫い目をわたって模様が続きます。
おもに、自然の風景、花や鳥、おめでたい柄が描かれます。
絵羽模様の着物の種類は「振り袖」と「訪問着」です。
仕立て方と種類についてかいつまんでお話します。
絵羽模様の着物の仕立て方
絵羽模様の着物を仕立てるには、
まず白生地をいったん着物の形に仮仕立てします。
模様を決めてから、絵を描き、装飾を施します。
その後着る人に合わせて、着物に仕立てます。
絵羽模様の着物の種類・格
絵羽模様は格の高い着物(礼装および盛装)に用いられます。
模様の配置によって、
- 総模様
- 裾模様
- 肩裾模様
があります。
「総模様」は、着物全体に模様があるものをいい、
振袖や花嫁衣裳の打掛、訪問着がこれにあたります。
特に振袖や花嫁衣裳は、模様全体が華やかで豪華です。
「裾模様」は黒留袖や色留袖です。
上半身には模様がなく、下半身にのみ模様がつながっています。
「肩裾模様」は現代ではほぼありません。
肩と裾に絵羽模様を配した模様付けの一種です。
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