三重紐(さんじゅうひも)仮ひもの使い方と簡単な飾り結びの例三つ
三重紐は袋帯の変わり結びをするときに使われる、ゴムが三本重なったひもです。
重なった三本のゴムの両端に、ゴム幅とおなじ幅の紐がついていています。
呼び名は「三重ひも」のほかに
- 「三重仮ひも」
- 「トリプルひも」
- 「トリプル仮紐」
とよばれることもあります。
三重紐は、袋帯の帯結びを華やかにし、
さまざまな形を作りあげるのに、とても役立ちます。
ここでは三重紐の使い方や、
振袖用の華やかな変わり結びを紹介します。
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三重紐、形状と使い方
三重紐は三本ゴムが重なり、両端にゴム幅と同じ幅の紐がついています。
ものによってゴム幅や端についている紐の長さには違いがあります。
三本のゴムの間に、帯をたたんだり形づくったものを通して、
ゴムの伸縮で押さえることで、様々な帯結びの形を作ることができます。
振袖用には白色かピンク色が使われます。
半幅帯に使う三重紐は、多くの色があります。
振袖変わり結びの三重ひもの使い方
使い方は、ゴムの部分を背中にあて、紐を前に回して結びます。
結んだ紐は帯にしまい込みます。
私の利用している三重紐は、背中にあてるところは平らで、
外側のゴムほど余裕を持たせてある形状で、
ひだをとった帯が挟みやすくなっています。
ゴム三本で、三か所に帯を挟めます。
- 一番奥のゴムと背中の間
- 一番奥のゴムと真ん中のゴムの間
- 手前二本のゴムの間
ですね。
三重紐を使った帯結びの例
三重紐を使った帯結びは、何百と考案されています。
ここではかなり簡単にできる、変わり結びを紹介します。
複雑そうにみえて簡単にできる変わり結びを紹介
上の写真は、「帯をたたんでからゴムに通す」を4回行ったところです。
このあと形をととのえると、こんな帯結びが出来上がります。
帯のたたみ方が簡単なのに華やかに見える結びです。
ゴムに3回通すだけでもできる変わり結び
これは「帯をたたんでからゴムに通す」回数が3回です。
複雑そうに見えますが、三重紐のおかげで変化のある帯結びができました。
帯のたたみ方ひだのとり方を変えると、見た目が大きく変わります。
ゴムに2回通すだけでもできる変わり結びの例
こちらの変わり結び(飾り結び)は、流れる曲線が沢山あります。
これはたった2回ゴムに通してあるだけで出来上がります。
ただひだの取り方が少々難しいです。
三重紐(さんじゅうひも)仮ひもの使い方と華やか帯結び例・まとめ
三重紐は、振袖の後ろ姿を華やかに飾る帯結びに使わます。
背中にある三重のゴムの伸縮によって、帯の羽根や形を複雑に決めることができます。
帯を傷めにくいこと、また着る人の体への負担が少ないです。
四重紐や脱着タイプなど、三重紐はさらに進化して商品化されています。
<四重ひも・脱着タイプのものも>
三重ひもの進化した「四重ひも」もあります。
ゴムが四重になっているので、さらに複雑な帯結びが可能になるでしょう。
また「脱着タイプ」という三重ひもや四重ひももあります。
(きらこ よしえ)