振り袖用に結ぶ変わり結びの中でも、簡単に結べて華やかな雰囲気の結び方紹介します。
この帯結びは、お母様が娘さんに振り袖を着せてあげたいとご希望の方に、
私の教室でよくおすすめする袋帯の飾り結びです。
娘さんにご自分の振袖を譲り伝え、着付けもなさりたい方が増えています。
ご自宅でお母さまが着付けなさるのは、とてもよいですね。
では、おすすめの二種類の飾り結びを紹介します。
(※詳細説明ではありませんので、参考までにご覧ください)
お母様が娘さんに着せてあげることのメリット
帯結びの前に、お母様が着付けてあげることのメリットをあげたいと思います。
<母親が娘に着せるメリット>
- 早朝から美容院やサロンにいかなくてよい。
- 家族が美容院に送迎する必要がない。
- 振袖を着る機会があるたびにお母様が着せてあげられる。
- 娘さんは気兼ねなく要望を言いやすい。
- 親子の絆が深まる。
簡単で華やかな飾り結び・その一
両方に羽根を大きく出した、可愛らしさのある帯結びです。
<結び方の説明>
- 柄止まりを左にして手先を下にしてひと結び
- たれ元に三山ひだをとって元をゴムで留める
- その羽根を手前の三重紐に挟む
- その続きのたれ元で同じく三山ひだをとって、元をゴムで留める
- その羽根を真ん中の紐に挟む
- のこりのたれを屏風だたみにして、手前の紐に真ん中で挟んで左にだす
- 手先に追いひだ二本をとってから一番奥の紐に挟む
- 帯枕と帯揚げをする
- 手先の続きを整えて帯締めを締める
- 全体をととのえて完成
三山ひだを作るのがむつかしいときは、追いひだ二本でもOKです。
短めの帯なら、たれの最後の長さで羽の量を調整します。
たれの残りが短くても、たれの最後をクロスさせたり開いたりすると変化させられます。
少し変化させてみると
アレンジしやすい帯結びです。
簡単で華やかな飾り結び・その二
<結び方の説明>
- 柄止まりを左にして手先を下にしてひと結び
- たれ元に追いひだを一本いれ最初の羽根にする
- 羽根の元をゴムで留めて、三重紐の手前に挟む
- たれの先から屏風のひだをとり真ん中のゴムに下から右上に向かって挟む
- 手先の表を向けて左から斜めに右上方向にむかってたたんでひだをとり、一番奥のゴムに挟む
- 帯枕と帯揚げをする
- 手先の続きを整えて帯締めを締める
- 全体のひだをととのえて完成
この変わり結びは、ひだをとるのは三ケ所だけです。
先のものより少し大人びた、シックな感じになります。
この結び方は、短めの帯でもできます。
短い帯でも飾りが完成するので、ふくよかな方にも向いています。
振袖に結ぶ飾り結び/簡単で華やかな帯結び二種紹介/お母様が娘さんにも・まとめ
振袖の帯結びをしてみたいという方に向けた、簡単な帯結びを二種類紹介しました。
ひだのとり方が簡易で、飾りやすい結び方です。
お母さまの振袖と帯で娘さんに着つけなさるのに、おすすめの帯結びです。
<関連ページ紹介>
◆三重紐とは・使い方・袋帯で簡単な三種の飾り結び紹介
三重紐 さんじゅうひも/使い方/袋帯で簡単な飾り結び三種紹介
三重紐(さんじゅうひも)とは、使い方を詳しく紹介します。ほかのもので代用も可能ですが、体に負担が少なくなにより素早くきれいな飾り結びができるので、着付け士には必需品です。袋帯で簡単な飾り結びを三種類紹介しています。
◆ふくら雀の結び方を詳しく解説・伝統と格式ある帯結び
ふくら雀の結び方 袋帯/詳しく解説/カワイイ伝統と格式のある結び
ふくら雀の帯と結び方を詳しく解説、かわいい印象でありながら、伝統と格式のある結びです。
◆袋帯の部位名称・かいきり線とオランダ線・仕立て方による違い
袋帯の各部位の名まえ/かいきり線とオランダ線/仕立て方による違い
袋帯の部位の名称をお話します。また袋帯の仕立て方による違いも紹介。合わせる着物についても。
コメント