あなたは「洗える着物」についてどんな印象を持っていますか?
「洗える着物は安っぽくて恥ずかしい」
「ちゃんとした着物とはいえないんじゃないの?」
とお考えなら、敬遠される着物かもしれません。
洗える着物というのは、ポリエステル素材で生地は丈夫です。
洗えるという便利さを前面にだしたことで、着物をとりまく意識は変わってきました。
洗える着物のメリットは多いですし、デメリットも確かにあります。
特徴をよく知って、あなたの着物ライフに活用してくださいね。
洗える着物のメリット・デメリットはどんなところ?
どんなものにもメリットとデメリットがあるかと思います。
洗える着物のメリット、良いところ
先に洗える着物のメリットをあげてみましょう。
- 家庭で洗濯機で洗える
- 洗った後しわにならない
- 安価である
- 保管が簡単
- 生地が丈夫
つまり、汚れを気にすることなく気兼ねなく着られますね。
絹の着物ならそんなわけにもいかず、汚れないよう気を使います。
洗える着物のデメリット、悪いところ
そんなメリットのある洗える着物、反対にデメリットはどんなところでしょう。
- 通気性が悪い(暖かい季節には向かない)
- 安っぽく見られることがある
- サイズ展開が少ない(小柄な人は大きすぎる)
- 袷せは生地が滑りやすいため着崩れしやすい
- 秋冬は静電気が起きやすく、静電気防止スプレーが必要になることも
といったところでしょう。
洗える着物は天然の素材に比べ、通気性はあまりよくないです。
そのため少し汗ばむ季節になると、蒸し暑く不快になることがあります。
そして確かに、お値段が安かったものは安っぽく見えることがあります。
ただ最近は、本物の絹の着物と変わらないような見栄えのもの増えています。
その違いはというと、お値段に比例していると思います。
絹とそん色ない見栄えの東レシルック
東レシルックはお値段はそれなりにしますが、絹の着物とそん色ないほどの見栄えのよさです。
洗える着物のメリットに加え、しなやかでしっとりした風合いで、絹のような光沢もあります。
着崩れがしにくく見た目も高級感があります。
シルラック加工という加工を施してあり、撥水撥油、防汚機能、制電機能があるので、水や油をはじきます。
洗える着物の種類は豊富
洗える着物の種類は多く、小紋柄を中心に、付け下げや訪問着、振袖までほぼすべての種類があります。
利用できる範囲は絹の着物と同じです。
洗える着物だからといって、格下になるわけではありません。
洗える着物はどんなときがおすすめ?
以上のことから考えて、こんな場面では「洗える着物」がよいのではと思うことを並べます。
洗える着物のおすすめのシーン
- 気軽なランチや飲み会で、気楽に過ごしたい時
- 焼肉や焼き鳥などの外食で、臭いが衣類につきそうな時
- 着付けを習う時
- 着物に慣れるため家庭で過ごす時
- お茶やお花のお稽古など、着物の所作になれたい時
- 季節的には春と秋がよい
洗える着物を着るシーンはいろいろありますね。
汚れてもいいという気持ちは気楽ではありますが、ぞんざいなふるまいになりかねないという点は注意した方がいいと思います。
フォーマルな席はよく考えて
フォーマルな席でも格があっていれば「洗える着物」を着てもよいです。
その際、周りと比べられることはありえます(心の中で)。
絹の着物に慣れている人は、見た目で違いがすぐにわかります。
そのことを知ったうえで、よく考えてお召しになってくださいね。
洗える着物どう思う?安っぽい?よい点悪い点を知って楽しく利用・まとめ
洗える着物は安価なこと、洗えることで気軽に着られます。
デメリットはあるものの、初心者やお稽古の練習など利用できる場面は多いです。
フォーマルな場面ではよく考えて着用を決めてください。

小柄な方・ふくよかな方の中には既製品が合わないこともあります。
洗える着物の反物もありますので、自分サイズでの仕立てもできます。
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