文化財結城紬(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程/一反織るのに40日
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文化財結城紬(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程/一反織るのに40日

文化財結城紬(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程/日本一の山富士山の画像

 

織物の最高峰、結城紬(ゆうきつむぎ・重要無形文化財指定)。

 

精緻な柄・気品ある風合いで、着物愛好者を魅了する素晴らしい紬です。

 

  • 糸質強靭
  • 染色堅牢
  • 製法精緻
  • 雅趣に富む

 

と称されています!

 

ここでは結城紬がどのように製品になるのかの行程を中心に、結城紬の特徴を見ていきますね。

 

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結城紬の特徴と価値

 

結城紬が作られているのは、茨城県と栃木県にまたがる地域で、

 

下妻市、関城町、結城市、下館市、二宮市、南河内町に点在しています。

 

 

国の重要無形文化財

 

製作工程は昔ながらの手作業でなされています。

 

国の重要無形文化財に指定(昭和31年)されている行程は、以下の三つです。

 

  • 糸紡ぎ
  • 絣括り
  • 機織り

 

この三工程を行ったうえで、幅や長さ、打ち込み数や模様ずれなど、

 

16の項目の検査に合格したものだけが、「重要無形文化財結城紬」の商標を名乗ることができます。

 

 

結城紬の見た目・手触り・柄の特徴

 

結城紬は、非常に手間がかかる昔ながらの製法によって製作されます。

 

そのため、以下のような見た目や手触りの特徴を持ちます。

 

  • 真綿のようなやわらかさと軽さ
  • ふっくらとした上品な仕上がり

 

結城紬の柄は、緻密で精巧な亀甲や十字絣で構成されています。

 

亀甲、十字の文様が小さいほど、工程は複雑になり価格もあがります。

 

小さな文様であるほど、括りの技術、織り手の技術には高度な技術が要求されます。

 

 

その他の結城紬の特徴

 

また皺になりにくいのも結城紬の特徴の一つです。

 

結城紬は、「三代着て味がでる」といわれるほど、最初は硬さのある着物が、

 

徐々に柔らかさと風合いを増していきます。

 

素朴さと気品を兼ね備え、丈夫で長持ちする点も好まれている理由です。

 

 

結城紬製作工程

 

それでは結城紬の製作工程を、ざっと見ていきましょう。

 

 

<結城紬の製作工程>

 

  1. まず繭を湯の中で煮るす。
  2.  

  3. 絞ってから、薄く見える糸口に指を入れて少し広げる。
  4.  

  5. 中のさなぎをとり、5~6個を同じようにしてから重ねて広げる。
  6.  

  7. 袋状になった真綿の水気を絞り、竿に一昼夜干して乾かす。
  8.  

  9. 乾いた真綿は、50枚(約100グラム)で一束にまとめる。
  10.  

  11. 真綿は「ツクシ」と呼ばれる竹製の杭にキビガラをつけたものに絡ませ、そこから細く引き伸ばす。(糸状に細く引き出す作業を「糸とり」と呼びます。)
  12.  

  13. 約7日から10日かけて約100グラムの真綿を糸にする。
  14.  

  15. 1ボッチを二括りに巻きあげていく(糸100グラムを1ボッチといい、着物一枚分の糸は7ボッチ必要です)。
  16.  

  17. 少量の小麦粉を水でといた糊をつけてから干す。
  18.  

  19. 方眼紙に書かれた図案をもとに、経糸(たていと)を整える。
  20.  

  21. 糸を湯で煮込んで不純物をとってから絞り、無地色に地糸を染める。
  22.  

  23. 糸が強いまま織りあがるように、強い糊をつけます。
  24.  

  25. 経糸をくくる準備。
  26.  

  27. 図案の絣部分に正確に墨をつける。
  28.  

  29. 経糸は枠に巻いたまま、木綿糸でくくる。
  30.  

  31. 緯(よこ)絣糸は、糸を張りのばして、棒に巻いた図案の左右の赤い耳印を、白糸でくくった糸端に合わせて、柄部分に墨をつける
  32.  

  33. 緯糸も同じように、糸でくくって防染する。
  34.  

  35. およそ4万回筬(おさ)が上下して反物となる。

 

 

精緻な柄を織り上げるための努力

 

結城紬は、着物一枚分の糸を用意するのに、早くて一か月半、通常は2か月かかります。

 

絣糸の絣柄を合わせるために、糸で仮留めをする作業もあります。

 

「居座り機」で機織りは、

 

  • 腰で経糸を引き
  • 足で糸口をあけて
  • 大杼で緯糸を打ち込む

 

という昔ながらの機織り法を守っています。

 

絣をあわせながら織り進んでいくので、絣模様が細かいほど時間がかかります。

 

 

厳重な検査で品質保証される

 

一日におよそ30センチほど織ることができるそうです。

 

連日織り続けたとして、一反できあがるのに約40日かかります。

 

こうして織りあがった反物は、厳重な検査を受けます。

 

合格であれば「重要無形文化財結城紬技術保存会」が品質を保証する証紙が貼られます。

 

 

文化財結城紬(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程/一反織るのに40日のまとめ

 

結城紬は、昔からの伝統的な製法を守り抜いてきた、重要無形文化財です。

 

幾人もの熟練の技によって支えられています。

 

糸質強靭、染色堅牢、製法精緻、そして雅趣に富むと称されています。

 

1500年続く伝統の高度な技術によって、最高の紬として結城紬は愛され続けています。

 

結城紬の歴史は奈良時代にまでさかのぼり、奈良の正倉院に保管されいる「あしぎぬ」(結城紬の原型の絹織物)は、茨城県(常陸の国)の特産物として、朝廷に上納されたものです。

 




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