蒸し暑い夏には、麻の着物やじゅばんが一番快適ですね。
麻の着物はなぜ夏に気持ちよく着られるのかというと、水分の吸収性がよく発熱性も早いため、涼しく感じられるからです。
また生地の表面に「シボ」と呼ばれる凹凸があるものは、すき間ができるためより涼しく感じます。
麻の独特の長所を知って、家庭で洗いましょう。
またアイロンのあて方とともにお話します。
麻の着物の特徴
麻の着物は、コシがあって丈夫で長持ちします。
水にぬれても全く問題なく使用でき、むしろ強度があがります。
ただ欠点として、麻の着物はシワが付きやすいことがあげられます。
元に戻ろうとする弾性が乏しいため、絹や木綿よりもシワになりやすいのです。
前置きが長くなりましたね。
では洗い方です。
麻の着物の洗濯方法、自分でできる洗い方
まず着物を、洗濯ネットにはいる大きさにたたみます。
「袖だたみ」でも「本だたみ」でもOKです。
洗濯ネットの中で着物が動かないよう、ちょうどの大きさにたたむのがコツです。
具体的な洗い方
液体の中性洗剤を使用します。
洗濯機なら「弱流水」や「おしゃれ着洗い」という、弱い水流を選択します。
お湯につけると縮むことがあるので、必ず水を使うようにしてください。
洗濯機を利用する洗い方
<洗濯機を利用する洗い方>
- 着物をたたんでネットに入れる
- 中性洗剤を入れ、、弱流水を選択する
- 最後の脱水は40~50秒くらい、ハンガーに干したときに水滴がたれるくらいにする
- 着物ハンガーに干して、シワのあるところを手で挟んでシワを伸ばしておく
- 陰干しする
手洗いする洗い方
<手洗いするときの洗い方>
- 着物をたたんでネットに入れる
- たらいなどに水をはり、中性洗剤を入れる
- 押し洗いで洗う(もんだりこすったりしない)
- 洗濯機で1分以内で脱水か、タオルにはさんでタオルドライ
- 着物ハンガーに干して、シワのあるところを手で挟んでシワを伸ばしておく
- 陰干しする
アイロンのあて方と注意
アイロンは基本あてません。
どうしてもアイロンをあてたいときは、風合いが変わるのをさけるため、押さえつけないようにあてます。
特に生地にシボと呼ばれる凹凸があるものは、押し付けないように。
シワをとるためのアイロンの当て方は、霧吹きをかけて当て布をしてアイロンをあてます。
陰干しするところがないというときは、
夜洗って朝取り込むと、陰干しする場所がなくても自宅でお洗濯ができますよ。
部分的なシワ取り
部分的なシワをとるには、着物ハンガーにかけてシワのところに霧吹きで軽く水分をかけます。
そのまま生地の重みでシワが自然に消えていきます。
洗うほどしなやかになる麻着物
麻はもともと水に強い繊維です。
水洗いを繰り返すうち、かたかった生地の風合いが柔らかくなっていき、着心地がしなやかになっていきます。
何度も洗い長年着こむほどに、身体に寄り添うのがわかってきます。
夏に着る麻の着物の洗濯方法、洗い方とアイロンのあて方を具体的に・まとめ
麻の着物は水に強く、繰り返し水洗いすることで、繊維が柔らかくなり風合いが増します。
洗濯機で洗うなら、弱流水、中性洗剤で脱水は短く。
着物ハンガーにかけ霧吹きすると、たいてのシワはとれます。
<関連ページ紹介>
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