夏に着物でお出かけ、嬉しいけど、汗や汚れがつかないか気になりますね。
特に白くて薄い盛夏の着物は、汚れが目立ちやすいので注意したいもの。
後からお手入れするよりも、事前に対応できる事を心がけておくと汗と汚れを防ぎやすいです。
今日は夏着物でのお出かけの汚れ防止についてお話しします。
- 着付けのときの汗や汚れ防止
- 外出中の汗や汚れ防止
夏着物の汗や汚れ予防
着付けのときの注意
まず着付けのときのことからお話します。
着る前に着物にふれる首や手のところを拭いてから着るようにします。
半衿や袖口は汚れるのが当たり前とはいうものの、あらかじめ拭いてから着ると汚れそのものは少なくて済みます。
もちろん手をきれいに洗ってから着付けを始めましょう。
気温が高いと着付けの時に、すでに汗をかいてしまいます。
ですからあらかじめ部屋をエアコンで冷やしておくとよいです。
また帰宅後に着物を脱ぐときも同様に、涼しい部屋で着替え余分な汗をつけないようにしましょう。
<着付けのときの汗や汚れ防止・まとめ>
- 着る前に手を洗う
- 着物にふれる首や手の汚れを拭きとる
- 冷房して部屋を冷やしておく
- 帰宅後も涼しい部屋で着替える
食事中の汚れ防止の心がけ
外出中、特に食事のときは汚れがつきやすいので注意が必要です。
食事の時は必ず、大判のハンカチや手ぬぐいを利用しましょう。
汚れやすいのは衿元と、帯、膝の上。
帯揚げをおおうように大きめのハンカチを挟んで、帯も膝の上も汚れることのないようにしましょう。
テーブルの奥の方の物を取るとき、ビュッフェで遠くにあるものを取る時など、たもとに汚れをつけないように気をつけましょう。
そのためには、片方の手で袖を体の方に引き寄せて、たもとが汚れないようにします。
たもとに用のクリップを利用するのもよいですね。
車に乗るときの心がけ
また車で外出の時にも注意が必要です。
白っぽい着物の場合は汚れを防ぐために、風呂敷又は大きなハンカチを敷いてから座ると良いですね。
また白い帯の場合は、シートの背にもたれない方がよいかもしれません。
浅く腰掛ける、または夏用のコートを羽織って出かけることも考えてみましょう。
<外出中の汚れ防止・まとめ>
- 食事中の汚れ防止に大きなハンカチなどを利用
- 特に食事中のたもとの汚れ防止に気をつける
- 車のシートに大きなハンカチを敷いてから座る
- 帯を汚さないため夏用コートを羽織るのもよい
夏着物でお出かけ・汗と汚れを防ぐ心がけ/着るときと外出中・まとめ
夏の着物や帯は、着用までの汗・汚れ防止を心がけてくださいね。
補正用品はできるだけ木綿製品とし、汗とりの役目をかねるようにしましょう。
<関連ページ紹介>
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