「明日は浴衣でお出かけ!(ウキウキ)」
嬉しくて鼻歌交じりに浴衣を取り出してみたところ、
「なんだか臭いぃぃぃ」
顔を近づけると、鼻をつくにおいがしてきます。
今からクリーニングに出す時間もない、というときの対処法をお話しますね。
浴衣の臭い消しの方法
ここでは以下の順にお話ししていきます。
- 軽く臭うだけの場合の対処法
- 鼻をつくほどの臭いの場合の対処法
- 衣類用消臭スプレーについて
- 浴衣が臭くならないために心がけること
軽く臭うだけの場合の対処法
まずは「軽く臭うだけ」という場合の対処法です。
ちょっと臭うわという程度なら、室内の風通しのよいところで、着物ハンガーにかけて吊るしておきます。
風に当てるのがよいので扇風機を利用し浴衣全体に風があたるようにすると、早く臭いがぬけていきます。
ドライヤーの冷風をあてるのもよいでしょう。
◆着物ハンガーがないとき⇒「着物ハンガーがない!代用品は自作できます・おすすめの方法は」
鼻をつくほどの臭いの場合の対処法
しかしながら鼻をつくほどの臭いの場合は、それだけでは不十分です。
その場合は、自分で洗濯しましょう。
水洗いすると繊維の奥に入り込んだ臭いの元を洗い流すことができきますよ。
洗濯してアロンをあてることで、臭いはなくなるでしょう。
洗い方を紹介します。
浴衣の洗い方
自宅で浴衣を洗うときは以下の手順でおこなってください。
- 洗濯洗剤は「おしゃれ着洗い」の洗剤で、中性のものを使用(●クロンなど)
- 水温30度以下の水で
- たたんで丁寧に押し洗いするか、たたんで洗濯ネットにいれ、手洗いまたは洗濯機で(ゆるいモードで)
- 2~3度すすぐ
- 最後の脱水は1分以内とし、着物ハンガーにかけ形を整えて干す
- 半乾きになったところでアイロンを当て乾かす
仕上げをパリッとさせたいときは、スプレーのりを利用します。
お好みで新たな香りをつけてもいいかもしれません。
衣類用消臭スプレーについて
衣類の臭い消し用のスプレーというのもありますね。
私は試したことはないのですが、急ぎのときはよいかもしれません。
消臭剤には二タイプあります。
- 芳香によって臭いを包んでごまかすタイプ
- 化学変化によって臭いの原因を中和するタイプ
芳香タイプの消臭スプレー
芳香タイプの消臭スプレーは、臭いの原因は除去せず、いい匂いで包んでしまうというタイプ。
匂いはなくなるものの原因を除去していないので、使い続けると臭いの原因(汗や皮脂汚れ)の表面に消臭成分の膜ができ、時間とともに汚れの酸化が進む。
そして衣類の繊維や染色を劣化させ、脱色や黄ばみが起こることになる。
こうなるとクリーニングしても その衣類の繊維の変化が防げない。
化学変化するタイプの消臭スプレー
化学変化するタイプの消臭スプレーは、臭いを根本から除去する。
成分には差があるが、界面活性剤や有機抗菌剤などが入っていて、体にも服にも良いとは言えない。
使用する時には気をつけたい。
浴衣が臭くならないために心がけること
以上浴衣の臭いを取る応急処置についてお話しましたが、
今後はそうした対処をしなくても済むように、収納する前のお手入れはこんな点に気をつけて行ってくださいね。
<収納前にやっておくこと>
- シーズン終了後は中性洗剤を使って水洗いする(またはクリーニングに出す)
- 収納中に香りに変化がないよう、香りがプラスされていない洗剤を利用する
- 防虫剤を利用する際は適量をまもり入れ過ぎない、または臭いのないものを利用する
収納のとき以上の点に気をつけておけば、大丈夫です。
そして「シーズン初めに浴衣を着る際は、前日ではなく数日前には浴衣を出して確認する」とよいですね。
浴衣の臭い・防虫剤のにおいの消し方、おすすめの方法!まとめ
軽い臭いのときは、吊るして風をあてる。
臭いがキツイときは中性洗剤で水洗いし、アイロンをあてる。
日程に余裕があれば、クリーニング店で水洗いを依頼する。
防虫剤は臭いのない防虫剤を使用するとよい。
今年も、夏のイベントを楽しんでね!
<関連ページ紹介>「浴衣の着こなし・同じ浴衣を今風にアレンジして着まわしてみよう」
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