着物や帯をはじめとする和装品は、普段使わないのでつい「一つ」や「一個」と数えがちです。
和装品はものによって数え方があり、できれば適切に使っていけるといいですね。
きものを楽しむときに知っておきたい豆知識として、
着るものを先に、装飾品や小物の数え方をそのあとに紹介します。
女性の着物に関する和装品を中心に、よく使いそうなものから並べていきますね。
着物や帯・反物、和装関連用品は同数えるの?
「枚」で数えるもの
◆着物は枚で数える
- 着物
- 長じゅばん
- 羽織
- 下着
- 和装コート・・・または「着」
- 袴・・・または「腰」(腰まわりを紐で括る形式の下衣の数え方)
「本」で数えるもの
◆アンティークの帯・帯は本で数える
- 帯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 腰ひも
反物の数え方
◆反物
反物のは「本」で数えることもありますが、きもの用の反物は通常「反」で数えます。
反物2反で一疋(いっぴき・一匹とも書く)と数え、一般には2反分の長さがある一巻きの反物を一疋と数えます。
「足(そく)」で数えるもの
◆草履二足
- 草履
- 下駄
- 雪駄
- 足袋(左右そろっていないときは1枚2枚と数える)
「領(りょう)」で数えるもの
- 打ち掛け(現代結婚式で用いられるものは「枚」で数える)
- 鎧(よろい)
「具(ぐ)」で数えるもの
- 裃(かみしも)
- 狩衣(かりぎぬ)
具(ぐ)は必要なものをそろえることを表していて、一揃いの衣服を数える語です。
和装の装飾品・小物の数え方
◆手鏡
- 手鏡:面または枚
- 三面鏡:台
- かんざし:本
- くし:本
◆扇子(閉じているときは本、広げると面、枚で)
- 風呂敷:枚(物を包んだときは「包み」で数える)
- 巾着袋:枚(中身が入った巾着は「個」で数える)
- 扇子:閉じているときは本、広げると面、枚で数える
- 手ぬぐい:本
- 手袋:左右2枚で一双または一対、一足と数えることもある
着物や帯/反物・和装品の数え方・単位は・きもの好きの豆知識・まとめ
いかがでしたか。
数え方がわかると、着物を着るときや小物を片付けるときも、なんだかスッキリします。
足袋が片方ない!というときは、1枚足りない~と探し回るのもいとおかし。
いや「エモい」かもしれない。(ちょっと違うかな?^^)
◆着物の各部の名称と読み方(解説付き)
着物の部位の名称と読み方(女性)詳しくお伝えします
女性の着物で、着物の部位の名称と読み方を詳しくお伝えします。手描きの図入り。ご自分の着物を手元において部位を確認しながらご覧になるとより分かりやすいす。
◆お太鼓は難しい?と感じるあなたへ・結びやすい名古屋帯の特徴はこれ
お太鼓は難しい?と感じるあなたへ、結びやすい名古屋帯の特徴はこれ。
お太鼓は難しいと感じている方へ。お太鼓結びは気をつけるポイントが多くて最初はなかなかうまくできあがらないですね。名古屋帯の中でも扱いやすい帯があるので、そうした帯を利用すればお太鼓結びも楽になるでしょう。結び方の上手下手ではないと思います。
◆名古屋帯の長さ(八寸九寸)・自分にぴったりの長さは?部分の長さを知る
名古屋帯 自分にぴったりの長さは?部分の長さを知ってベストをみつける
名古屋帯の長さは八寸も九寸も同じで約3m60cmが標準です。ただ時代が古いものは短いものが多く、現代のものは370~380cmのものが多いです。自分にぴったりの長さの手や胴、お太鼓の部分の長さがわかると、扱いやすくしめやすい名古屋帯になります。部分の長さの違う名古屋帯も例として紹介。
着物・和装品・着付けの気になることは「きもの物語のトップページ」の検索窓からどうぞ。
コメント