自分に合う名古屋帯の長さ知ってますか?「部分」の長さは重要です
「この名古屋帯手先があまっちゃう」「お太鼓の模様、いいところに出ないわ」など、
名古屋帯が扱いにくいと感じていませんか?
結びにくい名古屋帯は、どこかあなたにあっていない長さなのかもしれません。
もし「扱いにくい」と感じているのであれば、
一度「お太鼓の長さ」や「手胴の部分」の長さを測ってみてください。
帯によりそれぞれの「部分」の長さは、かなり違いがあるんです。
- 自分にあった長さの名古屋帯とは
- ぴったりのサイズを知る
- リサイクルの帯でも失敗しない選び方
- 具体的な「部分」の例でみると
順をおって詳しく説明しますね。
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自分にあった長さの名古屋帯とは
まず「自分に合う名古屋帯」とはどういう帯でしょう?
名古屋帯は「三つの部分」
・「お太鼓部分」の長さ
・「手の部分」の長さ
・「胴の部分」の長さ
から出来上がっていますが、ぴったりサイズを知るには、
- 「お太鼓部分」の長さ
- 「手と胴の部分」長さ
の二つを知ることで分かってきます。
名古屋帯の「部分」を測る
「お太鼓部分」「手と胴部分」を測り、それぞれが自分にとって「長すぎず短すぎない」ことが大切です。
帯の各部位の長さを測ったら、今度は自分のサイズも測ってみましょう。
自分のサイズは補正後の胴回りサイズで
帯の長さに特に関係が深いのが、胴周りのサイズです。
あなたがふくよかなタイプかやせタイプかで、ずいぶん帯の必要な長さが変わります。
そこで、いつもの着方で帯を巻く直前の胴回りを測ってください。
私の場合は、胴回りが約85センチになります。
例えば胴回り85センチの場合
ここに名古屋帯を巻いていくと、全長で350センチくらいの帯が一番巻きやすいと感じます。
それも、お太鼓部分があまり長くないものがいいと感じます。
ぴったりくる名古屋帯を測ってみると
◆一番ぴったりくる名古屋帯
そこで、自分にぴったり合うと感じている名古屋帯を実際に測ってみます。
「お太鼓部分」と「手と胴の部分」をそれぞれ測ります。
この帯は、
- お太鼓部分が105センチ
- 手と胴部分が240センチ
全体の長さが345センチ。
3メートル45センチって、案外短い?かもしれません。
◆自分にぴったサイズの名古屋帯を締めている私
ぴったりの長さだと、お太鼓の出来上がりがいつもすっきり決まります。
長さが合っていない帯=締めにくい帯
これより短い帯、長い帯だと、どこかで工夫を加えなければならなくなり、「扱いにくい」と感じます。
これより10センチ長い帯までは、どこかに余分があるだけなのでうまくいきます。
以上のことから、私にぴったりのサイズの名古屋帯は以下のサイズを分かります。
<私にピッタリの名古屋帯>
- 全長で345センチから355センチ
- そのうち「お太鼓の部分」は約105センチ
一番扱いやすい帯で次を求める
現代の帯は、3メートル70センチほどが主流です。
細身の方は、これでは長すぎると感じるでしょう。
自分の扱いやすい帯を知って、仕立てのとき役立てましょう。
リサイクルでも帯選びに失敗なし
ぴったりの帯の長さが分かれば、購入のとき失敗がなくなります。
リサイクル品でも「お太鼓部分」と「手と胴部分」のそれぞれの長さを測って、
自分に合うものが選べます。
全体に柄のある帯なら、とても見つけやすくなります。
お太鼓柄は要注意
お太鼓と胴の前だけに柄のある「お太鼓柄(ポイント柄)」は、ちょっと注意が必要です。
特に胴の柄がちょうどよいところに出るかが、チェックポイントです。
お太鼓柄の場合は長い方が調整しやすいでしょう。
「お太鼓部分」と「手と胴部分」の長さの例
帯によりそれぞれの「部分」の長さはかなり違いがある といいましたね。
その例を三つ紹介します。
紺地椿模様のお太鼓柄の例
◆例1・全体に短い帯
- お太鼓部分の長さ:97センチ
- 手と胴部分の長さ:238センチ
- 全長335センチ
黒地葉の模様お太鼓柄の例
◆お太鼓部分が長いが私には扱いやすい長さの帯
- お太鼓部分の長さ:116センチ
- 手と胴部分の長さ:242センチ
- 全長358センチ
紺地紅型全通柄の例
◆お太鼓部分がちょうどよい帯
- お太鼓部分の長さ:105センチ
- 手と胴部分の長さ:260センチ
- 全長365センチ
個人的には「お太鼓分」が100センチに満たないものや、「手と胴部分」が260センチ以上ある長いものは、扱いにくいと感じます。
自分に合う名古屋帯の長さ知ってますか?「部分」の長さは重要ですのまとめ
お太鼓結びで苦戦している方は、名古屋帯の「部分」の長さが合っていないのかもしれません。
自分にぴったりの長さのものは、いつもお太鼓姿が良い出来栄えで完成します。
手胴・お太鼓のぴったりのサイズを知って、購入・仕立ての目安に。