着物の袖、女性の着物の袖についての説明です。
現代一般的なサイズは、
丈が約49センチ(一尺三寸)、たもとの角の「丸み」が2センチです。
袖の「丸み」は好みで変更できる
袖のたもとの角を「丸み」といいますが、仕立てのとき好みの大きさにすることができます。
普段着では4センチ、8センチ12センチなどに変更可能です。
丸みが大きいとやわらかい雰囲気が出て、汚れがつきにくくなります。
ただし礼装の着物は、丸みは2センチで仕立てます。
袖丈も好みで変更できる
「袖丈」は標準が49センチ(一尺三寸)ですが、好みの丈で仕立ててよいです。
何も伝えないと一般的なサイズになります。
昔は自分の好みと流行で袖丈が変化しました。
大正時代の着物は長いもの(55センチ~65センチほど)が多いです。
バランスのよい袖丈について
袖丈は身長との関係で、見た目のバランスがよいかどうかを考えるとよいでしょう。
最も見栄えのよい袖丈は、
着物を着て手の力を抜いて自然におろした状態で、指先が袖の底と同じくらいの丈です。
あくまで自分の好みで袖丈は決めることができます。
元禄袖について
袖は他に「元禄袖」と呼ばれるタイプがありますが、
これは袖丈が40cmくらいまでで、袖口から斜めになった活動的なタイプです。
活動的なので普段用の着物の袖として用いられていましたが、
今ではあまり見かけません。
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