着物には和装独特の言葉があります。
その中で、裄(ゆき)・裄丈(ゆきたけ)という着物の部位について、よく話題になるので、今日はそのお話をしますね。
裄(ゆき)も裄丈(ゆきたけ)も同じ場所のサイズを言います。
裄および裄丈というのは、袖幅と肩幅を足した長さです。
◆きものの「肩幅」と「袖幅」
つまり、体の位置としては、裄というのは、
背中の中心の首の付け根にあたる少し出っ張っている骨(第7頚椎)を起点にして、手首のくるぶしまでの長さをいいます。
裄・裄丈の測り方
では裄の測り方を紹介します。
背筋を伸ばして立ち、腕を斜めにおろした状態にします。
首の付け根(第7頚椎)(ここを「ぐりぐり」と称していることが多い)から肩端までメジャーをあて、メジャーを滑らせ手首のくるぶしまでを測ります。
裄丈は重要
着物では裄丈は重要です。
自分の裄丈は、一度決めたら変更はまずしません。
なぜなら、着物の裄が基準になって、長じゅばんや羽織の裄が決まってくるからです。
着物を仕立てるときは、最も重要な裄丈を最初にはかります。
着物の袖は洋服より短めが普通
裄丈は手首のくるぶしまではかるといいました。
自分の裄丈を決めるにあたっては、
- くるぶしがかくれるところまでとするか
- くるぶしが見えるところまでとするか
1~2センチ違いますから好みで決めます。
裄丈が短ければ軽快な印象に、長ければエレガントな印象になります。
着物雑誌などでは、手首が隠れほどの裄丈の着物をきているモデルさんが、上品なポーズで登場しますが、
基本的に、着物の袖は洋服の袖より短めに仕立てることが多いです。
そのため、短いと感じる人があるかもしれません。
着物の袖は洋服より短いものだとお考え下さい。
昔の普段用の着物は、活動のための衣類でしたから、手首から数センチ短いというのが当たり前でした。
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