着物のときの羽織もので、「上っ張り」と呼ばれる上着があります。
「上っ張り」とは、事務服とかスモックのように、衣服の汚れを予防するものです。
着物でいう上っ張りは、作務衣によく似た、袖幅が広い上半身の衣服です。
秋冬は防寒にもなり、丈を長くすれば水屋着にもなります。
「上っ張り」の特徴や、自分で作ったものを紹介しますね。
着物の上っ張り・特徴
◆上っ張り市販品
まず、上っ張りがどんなものかこちらの市販品をご覧ください。
特徴は、
- きもの衿
- 袖は船底
- 作務衣(さむえ)のように胴についている紐二か所でとめる
- 帯を締めても十分なゆとりがある
- 袖口は狭くたもとはでてこない
- 脇が少し空いていて通気性がよい
市販品には、袖口が絞ってあるもの、丈の長いものもあります。
自作した着物の上っ張り(ウールの反物から)
◆自作した「もじり袖の上っ張り」
こちらの上っ張りは、大塚末子先生の本を見て作りました。
反物6メートルから作成しています。
「もじり袖」と呼ばれる、袖の下側がバイアスになっている仕立て方です。
この袖の作りは、腕の上げ下ろしが楽にできます。
袖口は16センチ、テキストではゴムを通してあります。
仕事着としてなら、袖口がきっちり閉まっていた方が便利でしょう。
これは脇が閉じているタイプ。
防寒と汚れ防止にしたかったので、ウールの反物から作成しました。
上っ張りの着方・たもとをすんなりおさめる
◆下前の紐と左脇内側の紐を結んでいる
着るとき、たもとをスムーズにおさめるのがコツです。
袖を通すとき、たもとをゆるく腕に巻きつけて、袖口とたもとを指先で押さえます。
そのまま袖に通し、袖口手前で指をはなします。
こうすると袖がすっきりおさまります。
そのあと、下前についている紐と、左の脇の内側にある紐を結びます。
最後に上前の紐と、右の脇にある紐を結びます。
自分で作るなら一工夫して着やすく
防寒用か、水屋着としてか、目的に合わせて作ってみましょう。
丈が短いと動きやすく、丈が長いと汚れ防止・防寒に役立ちます。
ひもの長さは35センチくらいあると、結びやすく調整しやすいですよ。
参考にした大塚末子先生の本
大塚末子先生の上っ張り製作のページ。
作ったときのメモ書きが残ってます。^^
◆大塚末子さんの本
洋服の上着・作業着としてもとっても重宝しますよ。
この本です。
上っ張りとは何?着物用の上着です/反物から作ってみました!まとめ
反物から作るのはちょっと大変でした。
和裁や洋裁に精通した人には簡単にできるものでしょうが、ちょっとハードルが高いです。
そこでもっと簡単に、着物からリメイクする方法を紹介します。
これなら大丈夫、できますよ!
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