着物リメイク・羽織からチュニック(ロングベスト)に・5ステップでできる手順
着物からのリメイク、今回は羽織をチュニックにしました。
羽織の丈はそのままに、袖をはずしています。
以前の呼び名なら「ロングベスト」でしょうか。
さらっとした絹の生地は、ぬくもりがあり快適な着心地です。
秋〜春まで、気温の変化が激しい時期にさっと羽織れます。
リメイクの難易度としては「やさしい〜クリアしやすい」範囲です。
ぜひお試しください。
スポンサーリンク
羽織からチュニック(ロングベスト)にリメイクする方法
まずリメイクの方法をざっくり説明しますね。
- 羽織の紐をはずす。
- 左右の袖を外す。
- 袖のついていたところの表生地と裏生地を閉じる。
- 肩を斜めに縫う。
- 縫い代分を後ろに倒して身ごろに留める。
- 衿に二か所スナップボタンを取り付ける。
チュニック(ロングベスト)へのリメイク具体的に
<用意するもの>
- 羽織一枚
- 縫い糸・縫い針・糸切ばさみ
- スナップボタン2個(14ミリサイズ)
- アイロン
- ものさし
- 印付け
<写真の羽織のサイズ>
- 肩山からの裾まで78センチ(ヒップが隠れるくらいのもの)。
- 裾のところで測ったマチは6センチ。
リメイク方法・完成まで5ステップ
1)羽織ひもを外して、左右の袖を外す
羽織ひもをはずします。
次に袖をはずします。
袖付けの始まりと終わりは、しっかりと取り付けしてあります。
生地が切れないよう、注意して糸を切ってください。
2)袖付けの表生地と裏生地を縫い合わせる
袖がついていたところの表生地と裏生地を、縫い糸が見えないように縫い合わせます。
3)裏に返して肩山に斜めの線を引く
裏を向けます。
袖がついていたところは、「肩の山から6センチの位置」に印をつけます。
衿の付け根のそばから、「肩山から6センチの位置」に斜めに線を引きます。
その線を目安にゆるいカーブをつけて印をつけます。
4)印をつけたところを縫う
印通りに、糸は二本どりで縫います。
縫い目にアイロンをあてて、縫い代は背中側に倒して裏生地に縫いとめます。
表に返し、縫い目に沿ってアイロンをあてます。
5)スナップボタンを取り付ける
最後にスナップボタンを取り付けます。
みぞおちのすぐ下あたりと、そこから12センチほど下がったところに取り付けました。
凸の方を右衿、凹んだ方を左衿に、洋服の前合わせにしました。
位置はご自分の体に合った位置に取り付けてください。
羽織からリメイクの「チュニック」の完成です。
出来上がったチュニックを着てみた様子
気温10度くらいの日中の屋外で、チュニックを着てみました。
カーディガンの上に羽織っています。
少々風が吹いていましたが、ヒップまで温かく感じます。
肩の線を変えたので、着たときフィットしやすくなりました。
羽織の幅はたっぷりのゆとりがあります。
ほっそりした方には大きすぎるかもしれません。
お腹が気になる方には、かくせてよいと思います。
着物リメイク・羽織からチュニック(ロングベスト)に・5ステップでできる手順・まとめ
裏地のある羽織から袖をとって、チュニック(ロングベスト)にしました。
5ステップでできる簡単なリメイクです。
肩のラインはゆるくカーブさせたので、体にフィットしやすいです。
絹なので腰もヒップも温かで軽く、着心地も快適です。
セーターの上に重ね着でき、コート下のベストにもよいですよ。
<アレンジしておしゃれにどうぞ>
一工夫して、「飾りボタン」をつけたり、身ごろにダーツをとれば、さらに着心地アップでしょう。
<関連ページ紹介>
筒袖の上っ張りも簡単にリメイクできます⇒「着物リメイク・ほどかずできる筒袖の割烹着(上っ張り)に・超かんたん」
着物をほどき方・洗い方⇒「着物のほどき方・洗い方、注意点を詳しく解説・和服生地のリメイク」