◆羽織をチュニックに
今回は羽織をチュニックにしました。
さらっとした絹の生地は、ぬくもりがあり服の上に着ても快適です。
羽織の丈はそのままで、袖をはずし肩をなだらかにしています。
直線縫いだけで5ステップでできあがる簡単なチュニックです。
春や秋、室内の温度調整に、さっと羽織れますよ!
ぜひお試しください。
羽織からチュニック(ロングベスト)にリメイクする方法
まずリメイクの方法をざっと説明しますね。
- 羽織の紐をはずす
- 左右の袖をはずし、袖付けの表生地と裏生地をとじる
- 肩を斜めに縫う
- 縫い代分を後ろに倒して身ごろに留める
- 衿に二か所スナップボタンを取り付ける
チュニック(ロングベスト)へのリメイク・手順
<用意するもの>
- 羽織一枚
- 縫い糸・縫い針・糸切ばさみ
- スナップボタン2個(14ミリサイズ)
- アイロン
- ものさし
- 印付け
<この羽織のサイズ>
- 肩山から裾まで78センチ(ヒップが隠れるくらい)
- 裾のところで測ったマチは6センチ
※ここで利用している羽織は、茶羽織とよばれるタイプで長さが短めです。中羽織と読場れるものですと、ももが半分ほど隠れる長さになり、より保温性が増します。
リメイク方法・完成まで5ステップ
では具体的な作り方です。
ステップ1・羽織ひもを外して、左右の袖を外す
◆ひもと袖をはずしたところ
ひもをつける「ち」はそのまま。
袖を左右はずします。
袖付けの始まりと終わりは、しっかりと取り付けしてあるので生地が切れないよう、注意して糸を切ってください。
ステップ2・袖付けの表生地と裏生地を縫い合わせる
◆袖付けの見頃の生地を縫い合わせ
袖がついていたところの表生地と裏生地を、縫い糸が見えないように縫い合わせます。
ステップ3・裏に返して肩山に斜めの線を引く
◆裏・肩の山から6センチに線をひくところ
裏を向けます。
袖がついていたところ、「肩の山から6センチの位置」に印をつけます。
衿の付け根のそばから、「肩山から6センチの位置」に斜めに線を引きます。
その線を目安にゆるいカーブをつけて印をつけます。
ステップ4・印をつけたところを縫う
◆ゆるくカーブした肩の線を縫ったところ
糸は二本どりで印通りに縫います。
縫い目にアイロンをあて、縫い代を背中側に倒して裏生地に縫いとめます。
表に返し、縫い目に沿ってアイロンをあてます。
ステップ5・スナップボタンを取り付ける
◆スナップボタンを二か所つける
最後にスナップボタンを取り付けます。
みぞおちのすぐ下あたりと、そこから約12センチ下がったところに取り付けました。
凸の方を右衿、凹んだ方を左衿に、洋服の前合わせにしました。
ご自分の体に合った位置に取り付けてください。
以上で完成です。
出来上がったチュニックを着てみた様子
気温10度くらいの日中の屋外で、着ているところです。
◆カーディガンの上に羽織る
カーディガンの上に羽織っています。
少々風が吹いていましたが、ヒップまで温かいです。
羽織の幅はたっぷりのゆとりがありますから、やせた人には大きすぎて向かないかもしれません。
お腹周りが気になる方には、よいのではないでしょうか。
羽織からチュニック 作り方/簡単5ステップで完成/型紙なし/直線/着物リメイク・おわりに
5ステップでできる簡単なリメイクいかがでしたか?
肩のラインはゆるくカーブさせたので、体にフィットしやすいです。
裏地のある正絹の羽織なので、着心地は快適ですよ。
着脱しやすく、コートの下の重ね着としても利用できます。
一工夫して「飾りボタン」をつけたり、身ごろにダーツをとれば、さらに着心地がアップするでしょう。
きらこよしえ
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