着物からリメイク・絹シルクの枕カバーを:ツルすべで髪も肌もすこやか
着物からのリメイクで、毎日使う「枕カバー」を作りました。
もちろん絹・シルクの素材です。
絹の枕カバーは、ツルツル・サラサラっとしてとても気持ちいいです。(^^♪
裏をつけないので、手縫いでもあっという間に出来上がりますよ。
髪にも肌にもよいはずなので、ぜひお試しください。
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枕カバーに適したリメイク着物は
枕カバーなのであっさりした色がいいな。。。ということで白い生地にしました。
でも着物で白というのは、表生地ではそんなにありませんね。
そこでリメイク素材として以下のものでもかまいません。
- 胴裏
- 長じゅばん
- 一部ぼかしの入った八掛(はっかけ)
長じゅばんや八掛はかなり丈夫です。
写真のものは、以前は「花嫁衣装」だった白無垢の生地です。
おすすめは、染め模様のない平織りのシルク生地ですが、凹凸がなければよいと思います。。
普通サイズの枕 の枕カバーの作り方
今回紹介するのは 裏生地のない、表生地だけの枕カバーです。
手縫いで作成しています。
枕は一般的に、普通サイズと大きいサイズの二種類の大きさがあります。
先に普通サイズのものから紹介します。
普通サイズの枕の大きさとカバー
普通サイズの枕は、「縦35センチ 横50センチ の大きさ」のものです。
今お使いの枕カバーがこのサイズであれば、 その大きさに合わせればOKです。
着物の反物の幅は、 普通サイズの枕カバー を作るのにちょうどよい大きさです。
普通サイズの枕カバー・作り方
◆できあがった絹シルクの枕カバー
<用意するもの>
- 着物をほどいた反物・長さ65センチ前後
- 絹の縫い糸
- 針
- 糸切りばさみ
- アイロン
<枕カバー普通サイズの作り方>
- 中表にして縫い代を5ミリで、長辺二辺と、短辺一辺を縫い合わせる
- 空いている辺は、端を8~10ミリほどの三つ折りにしてアイロンをあてる
- 三つ折りの端を縫い、表に返して完成!
筒状の枕カバーのできあがり。
※三つ折りしたところが枕の取り出し口です。
余裕をもって長めで作製し、余りは枕の後ろ側に折って使います。
大きいサイズの枕カバーの作り方
◆大きいサイズの枕カバー・継ぎ足した縫い目あり
大きい枕のカバーは、反物の幅では足りないので付けたしして作ります。
43センチ×63センチ のサイズの枕で説明
普通サイズの枕よりやや大きいタイプにはいくつかあります。
そこで、ここでは43センチ×63センチ のサイズの枕で説明します。
形状は同じ筒状の枕カバーです。
幅に生地を足して、幅を広くします。
足すのは反物の半分の幅の生地です。
変更する点はそれだけです。
縫い代1センチで継ぎ足してください。
生地のつなぎ目が出るので、頭をのせたら違和感があるんじゃない?
と思われるかもしれませんが、実際枕を使用してみると、つなぎ目は全く感じません。
ですが敏感な方は、 つなぎ目の位置を首でなく頭の上の方にしてみてください。
絹・シルク枕カバーのお手入れ
絹・シルクは素材がとってもデリケート。
ですからすぐに傷むのでは?と案じてしまうかもしれないですね。
でも以下の点に気をつければ長持ちしますよ。
- 直射日光に当てない
- 合成洗剤で洗わない
つまり、洗う時は中性洗剤で手洗いがおすすめです。干すときは陰干しで。
この手入れが面倒であれば、裏に生地をつけて作り、裏側を陽にあてて干すと、生地の傷みは減ります。
裏生地をつけての作成方法は後述しますが、同じ方法です。
絹・シルクのカバーは髪にも肌にもやさしい
◆元花嫁衣裳なので模様は鳳凰と桐
絹・シルクは、とても肌触りが良く、 吸湿性放湿性に優れています。
寝ている間も頭の部分は涼しく保つ方がよいので、枕カバーとして向いているはず。
髪がよくすべるので、とても寝返りしやすいと感じています。
肌や髪に直接触れるので、木綿もいいけど絹も気持ちいいです。
枕カバーに向いている着物生地
胴裏、長じゅばん、八掛が枕カバーに向いているといいました。
が、他にもよい生地があります。
「色無地の着物」や「大島紬」「黄八丈」といったツルツル・サラサラの生地です。
地紋があるくらいは、使っているときに全く違和感はありませんよ。
ただ色の濃いものが多いので、それは好みになると思います。
丈夫な枕カバーにしたいなら
紹介した枕カバーは裏生地なしで作っています。
より丈夫で長持ちを目指すなら、薄手の木綿の裏地をつけるとよいです。
<裏生地をつけた作り方>
- 表生地と同じサイズの裏生地をを用意
- 表と裏の生地を重ねてから、上記と同じ方法で作る
裏生地がつけば、ミシンでも縫いやすくなります。
着物からリメイク・絹シルクの枕カバーを:ツルすべで髪も肌もすこやか・まとめ
吸湿性放湿性に優れている絹・シルクの枕カバーは、髪と肌にやさしい。
胴裏や薄い生地には、薄手の木綿の裏地をつけるのがおすすめ。
地文様がある生地でも違和感なく使用できます。
抱き枕を使う人は、そのカバーもリメイク生地にしてはどうでしょう?
絹の枕カバーは、長い髪もからみにくいと感じています。
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