割烹着(かっぽうぎ)は着物をすっぽり包むエプロンです。
今でいうスモックというイメージです。
着物の汚れ防止として、また着物でお出かけするまでの羽織ものとして、割烹着はとても重宝します。
割烹着の特徴と、懐かしい白い割烹着について紹介します。
割烹着は日本独特の家事用衣料
割烹着は日本独特の衣料です。
着物のたもとをしまい込み、体の脇を包みこみます。
「エプロン」とは全く違うデザインですね。
割烹着の特徴をまとめると、
- 身ごろにゆとりがある
- 袖が幅広である
- 袖口が閉まっている
- 二か所の紐で装着する
着るときは、たもとを腕にゆるく巻きいてから袖を通し、ひもを結びます。
家事のやる気スイッチを入れてくれる
着物で家事をするとき、こんなに便利なものはありません。
見た目は「オバサン」っぽくなりますけどね。
割烹着を身につければ、袖を包み込みひざ上まで体を包みます(背中と帯の一部は見えます)。
そのためどんな家事でも、着物が汚れる心配はゼロ。
腕を軽快に動かせ、テキパキと家事がはかどります。
それに割烹着を身につけると、「さあやるぞ!」といった前向きな気持ちになれます。
割烹着といえば白
もうほとんど見かけなくなった白の割烹着ですが、それまでは家庭の主婦は家事の間中着ていました。
レース付きのものが出回るようになる昭和40年代ごろまでは、白い生地だけ。
お母さんの姿といえば割烹着姿でした。
現代はおしゃれで色鮮やかなものもありますし、素材もいろいろ。
好みのものが選べるようになりました。
◆昭和の白い割烹着のタグ
タグのアップですが、この割烹着は「汚れをよせつけないエプロン」として売られています。
サイズ展開はある?
私の知る限り、サイズはたった一つ「フリーサイズ」のみですね。
紐で調節することで、どんな体型の方でも使えるようになっています。
エプロンもそうですが「紐」の特徴ですね。

すると胸をはる姿勢になり、がぜんやる気が出てきます!
家事をはじめるスイッチになっています!^^
おまけ・調理員さん用の割烹着
◆丈の長い割烹着
丈の長い白い割烹着は、調理員さん用でしょう。
ポケットが三つもあって、小物を入れるのに便利そう。
水場の多い旅館や和食料理店では、まだ使われています。
昔の着物の看護婦さんも、こんな割烹着を着ていました。
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