紅(べに)の型(かた)とかいて「びんがた」と読みます。
文字を見ると紅(べに)色一色のような気がしてしまいますが、
これは「さまざまな色を形とともに表現する」というような意味があります。
沖縄の琉球王朝時代からの、王族や身分の高い士族の衣装に。
また踊りの衣装に用いられてきた染色技法です。
「紅型(びんがた)」の特徴
紅型の染色技法、基本の色や模様についてお話します。
紅型の染色技法
紅型の染色技法は、1700年ごろに確立されています。
そして今も同じ手法で受け継がれています。
おもに「型染め」です。
手作りの小刀、下敷きを使って型紙を彫ります。
のりで防染をして、顔料や染料を用いて、筆で色をさしていきます。
紅型の基本の色
基本となる色は、赤、黄、青、紫、緑、黒の六色です。
ぼかしになる「隈取り」という技法をほどこして、
模様に立体感を出しています。
紅型の模様
紅型の模様の種類は、昔からの定番模様として、
- 植物
- 動物
- 器物
- 風景
- 自然現象
- 幾何学
また、
- 貝
- 海草
- 家並み
- 草花
などの身近にあるものも、頻繁に用いられます。
模様は、大和系のものと中国系の二つに分かれています。
大和系のものの中では松竹梅の吉祥模様が、最も多用されています。
紅型の印象
紅型は鮮烈で奔放な印象がします。
また人によっては、エキゾチックな感覚を受けるでしょう。
沖縄独特の色使いと染色法で、個性的な着物のおしゃれが楽しめます。
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