◆寿光織りの留袖
「寿光織(じゅこうおり)」とは、金糸や色とりどりの糸で織り描かれた文様が特徴の織物です。
立ち姿が映え、品性と華やぎのあるエレガントな雰囲気の着物になります。
染めものにはない、存在感と重厚感をアピールできるでしょう。
◆寿光織りの留袖
寿光織は「縫い取り縮緬」の技法が使われた一種です。
大変細かい作業で金糸や色糸を縫い込みながら仕上げます。
この留袖は金糸と銀糸が主に使われているので、ゴウジャスな印象です。
上の画像は着物のみが寿光織です。
訪問着や色無地にも、寿光織りはあります。
帯にも寿光織は用いられます。
近くで見る寿光織
◆寿光織のアップ
近くで見ると、非常に細やかな浮きあがった刺繍という印象。
染めの模様とは別物の、とても品格のある美術的な美しさのある着物に見えます。
他の人とは一線を画すエレガントさをまとえる、素晴らしい着物ではないでしょうか。
◆下前おくみにあるしるし
下前おくみにある「壽光織」のしるし。
デザインは山本寛斎さんのようです。
インターネットで調べてみると、「京都にある(株)竹下利の登録商標(或いは商品名)としての寿光織」があります。
寿光織の帯の参考にどうぞ。
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