初めて!黒留袖(とめそで)/基本の知識と知っておきたいマナー

黒留袖の裾模様の例

黒留袖(くろとめそで)が初めてという方に、黒留袖の基本知識とマナーをお伝えします。

黒留袖は既婚女性の正装で、最も格上の五つ紋を入れた着物です。

そのため着る人や場面は限られ、一定のマナーやルールがあります。

では詳しくお話しますね。

  • 黒留袖はどんな場面で着るのか
  • 黒留袖を着る立場の人
  • 黒留袖の装い方のルールを詳しく
  • 裾模様の選び方
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    黒留袖とは・格と由来

    「黒留袖」をかんたんにまとめると、

    • 既婚女性が着用する着物の中で最も格式の高い第一礼装
    • 五つ紋が入った地色が黒の着物
    • 生地は地文様のない縮緬を使い 裾部分にのみ模様が入る

    黒留袖はいつどんな場面で着るのか

    和服の新郎新婦と黒留袖姿の母親

    着用場面は、主に結婚式や披露宴で、新郎新婦の親族・仲人の夫人。

    最も格式の高い着物を着用することで、お招きしたゲストに礼儀を尽くし、また感謝の気持ちを表すという意味あいがあります。

    黒留袖を着る人の立場

    黒留袖を着る人は、新郎新婦の母親や祖母、既婚の姉妹、おば、新郎新婦と関係が深い仲人夫人。

    主役にごく近い関係者のみ着用するのがマナーなので、知人や友人で招待された人が着るのはマナー違反です。

    結婚式や披露宴では両家族の装いの格を揃えることが理想なので、黒留袖を着る場合は事前に打ち合わせをしておくと安心です。

    黒留袖の由来

    もともとは、結婚した女性が振袖の丈を短くして縫ってふさぎ、「婚家に入ってから色を変えない誓い として婚家に留まる」

    という意味のある、振袖から進化した普段着の和服でした。

    袖を詰めて婚家にとどまる⇒留袖

    明治時代に入り文明開花が進み、西洋のルールが取り入れられるようになり、ブラックフォーマルに当てはまるものとしての黒留袖が登場します。

    そして最高の慶事である結婚式で着用されるようになります。

    黒留袖の着方装い方のルール

    黒留袖の後ろ姿

    ◆黒留袖・染め抜き日向紋、二重太鼓

    最上格の五つ紋が決まり

    黒留袖は、紋の中でも「染め抜き日向紋」という最上格の紋を、背中に一つ、両袖の後ろ、両胸と合計5つの家紋を入れるのが決まりです(五つ紋)。

    そのため三つ紋や一つ紋を入れることはありません。

    日向(ひなた)紋とは

    日向紋というのは、紋の部分を白く染め抜いた紋です。

    陽紋(ひなたもん)ともいいます。

    それに対応する「日陰紋」という紋は、紋の輪郭を白く染め抜いた紋です。

    レンタルの場合の紋について

    現代では黒留袖をレンタルすることもあり、自分の家紋を知る人も少なくなりました。

    そのためレンタルでは、以下の紋が使われています。

    • 家紋の部分だけシールのように張り替えられる「貼り紋」
    • 誰でも自由に使える「通紋」とよばれる紋

    普通の着物と違い「比翼」がある

    黒留袖の衿の比翼

    ◆黒留袖の衿の比翼

    白い布の「比翼(ひよく)」をつけて仕立てます。

    これは、下着(上着の下に着る着物)を重ねてきていたことの残りで、白い着物を重ねて着ているようにみせています。

    黒留袖の比翼は必ず白です。

    比翼は、衿・裾・袖口・振りに、取り付けてあります(付け比翼といいます)

    黒留袖の裾の比翼

    ◆黒留袖の裾の比翼

    帯は袋帯で二重太鼓を結ぶ

    袋帯は幅約31センチ長さ4.2m以上の長さがあり、金銀糸や色糸を使って美しい文様を織り出した帯です。

    柄は着物に合わせ、おめでたいとされる松竹梅や桐、鶴亀・鳳凰などの吉祥文様と言われる模様を。

    または重厚な雰囲気の有職文様や正倉院文様柄がふさわしいです。

    黒留袖には濃い地色の帯は締めないというのもルールのひとつです。

    また慶びが重なるようにと、二重太鼓に結びます。

    半衿、帯締め、帯揚げは白

    黒留袖を装うときは、半衿は必ず白にします。

    基本は塩瀬の素材です。

    白地に白や金・銀の刺繍半襟 でもOK です。

    帯締めは 白地のもので金銀の礼装用をもちいます。

    帯揚げは必ず白地のものを用います。

    綸子または絞りの白地に金銀の入る帯揚げを用います。

    左側に黒骨に金銀地紙の「祝儀扇」を挿します。

    黒留袖に合わせるバッグと草履

    黒留袖に向くバッグ草履のセット

    バッグと草履がセットになっているものが一般的です。

    白地に金銀使いの小型の布製のバッグが正式です。

    草履も佐賀錦など高級な布製の草履を用います。

    髪型や髪飾り

    ヘアメイクについても品格重視で装います。

    ボリュームのあるアップで、 髪飾りは落ち着いた品格のあるものにしましょう。

    その他装飾品はつけません。

    裾模様の柄の選び方とコツ

    黒留袖は既婚女性ならではのものですが、年齢によって模様付けの位置は配慮があるとよいです。

    一般的には、

    • 年齢が低いほど留袖の裾模様は高い位置まで
    • 年齢が高くなほど裾模様の位置は低い位置

    20代・30代の方は、華やかな色合いで膝上までの模様付け、年配の方は裾にすっきりと柄が入ると落ち着きのある品格に。

    黒留袖の柄は、新郎新婦の母親や年配の方は、鶴亀・松竹梅・鳳凰などが格の高さがあり慶びが表現できる柄といえます。

    「飾りじつけ」は取らないで!

    黒留袖の裾の飾りじつけ、飾りじつけは取らないで

    ◆飾りじつけ

    細かく白い糸でぐし縫い(小さな点のように細かい縫い方)がしてあるのが「飾りじつけ」です。

    袖、衿、裾に施してあります。

    「飾りじつけ」は生地がずれないためのものですが、装飾の一つなので取らないでくさいね!

    初めて!黒留袖(とめそで)/基本の知識と知っておきたいマナー・まとめ

    黒留袖の基本的な知識とマナーをお話しました。

    ヘアメイクも品格を重視して、アクセサリー類はつけないのが基本です。

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