卒業袴(そつぎょうばかま)は、短大や大学の卒業式に着用されるもので、女学生には根強い人気があります。
袴はほとんどの人にとって、人生において一度きりの衣装かもしれません。
大学の卒業式は、二十歳前後の初々しい時期。
これから社会に飛び立つ晴れがましい式典です。
そんな場面に相応しいものを選んでください。
袴の着付け注意点・コツ
袴をはくときは、着物のおはしょりをおおきくとって、裾を短く着付けます。
袴は丈の調整がきかないので、身長にあわせて選択します。
丈は数センチごとの刻みになっているはずですから、
試着して履物とのバランスをみてみます。
履物はブーツか草履で、好みの方を選びます。
ブーツの場合は袴の丈をやや短めに着付ける方が似合うので、
袴を選ぶときに、履物も決めておきます。
レンタル利用が主流です
卒業袴として袴だけのレンタルもありますし、
一緒に着る着物とあわせての、セットでのレンタルも多いです。
セットになっているものは、色柄のバランスも考えてあるので、
組み合わせに悩まずにすむのは良い点です。
ご自分のお手持ちの着物があるときは、
袴だけをレンタルすればよいので、お値打ちにすみますし、
着物の着付けができれば本を見ても着付けができると思います。
セットものは着物の丈が短いものも
最近は着付けしやすいよう、着物と袴のセットものの場合、
着物の丈が膝程度までの最初から短い丈のものも多くなりました。
これなら着付けのときおはしょりをとる必要がないので、
添付の「着付け方」説明をみれば容易に着付けができると思います。
付属の小物もレンタルできる
レンタルにあたっては、ヘアのセットと髪飾りがついているものや、
草履やバッグの一式までセットされているものなど、実にさまざまあります。
大学を通しての、レンタルの案内があるところもあるようです。
個人で貸衣装を借りるにしても、学校を通じてにしても、
袴が必要な時期は、3月に集中しますから
夏~秋にかけて早めに申し込むようにするとよいでしょう。
着付けもセットになっているのかどうかも、確認しておきましょう。
卒業袴に合わせる着物
卒業袴にあわせる着物は、本来なら「色無地」「小紋」「銘仙絣」がよいと思いますが、
近年では、「小振袖」「中振袖」が主流になってきているようです。
振袖を合わせるなら袴の刺繍などの装飾も、豪華なものが合うでしょう。
髪型は着物に合わせて
髪型は小紋や色無地の着物のときは、やや落ち着いた若々しい髪型に、
振袖にするなら着物に負けないような、豪華なアップヘアと髪飾りがやはり合うと思います。
※大学の校風や伝統も考えて、自分に合ったものをご用意くださいね。
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