若い女性の袴姿は、とてもりりしく美しいですね。
卒業式の袴の着付けは、美容院やサロンにお任せするのもいいですが、
着物が着られるお母さまなら、娘さんに着せてあげることもできますよ。
- 袴の着付け方
- 着崩れしないポイント
- 袴の着付けに必要なもの
を順にお伝えしますね。
卒業式の袴の着付けの基本
着付けに入る前に、袴の基本をおさえておきますね。
卒業式に着る袴は色や刺繍の違いはあっても、どれも同じ形をしています。
着物は、色無地、小紋、訪問着、振袖などを合わせます。
おはしょりを多くとって短く着物を着て、袴をつけます。
着物とセットのレンタル袴の特徴
着物とセットになっているレンタルの袴の場合は、着物丈が短く仕立ててあるものがあります。
おはしょりをとる必要がないので、着付けがとてもスムーズです。
着物の着付けに自信がない方は、短い着物であることを確認してレンタルを。
では、着付け方を説明しますね。
※着物の着付けはポイントを絞って解説し、袴着付けは詳しく解説しています。
卒業式の袴の着付け方
ここでは普通の着物に袴をつけていきますね。
女性の袴着付けの着あがりのポイント
まず着あがりのポイントをおさえておきましょう!
<着あがりのポイント>
- 着物の脇はしわやたるみのないように整える
- 半幅帯の前側は2センチ見える程度に
- 袴の丈は草履の場合はくるぶしあたりまで、ブーツの場合はくるぶしより3~4センチ短く
では袴の着付け方法を画像の順で説明します。
女袴(卒業袴)の着付け順序
着映えをよくするために、補正や下着で整えます。
- 下着をつけ体型を補正する
- 足袋・長じゅばんを着る
- 着物を着る
- 袴をつける
補正と下着について
袴姿になるにあたり、補正や下着は着物の着付けとほぼ同じです。
- 下着は衿から見えないものならなんでもよい
- 肩や背中に金具がないもの
- バストはできるだけ平らに(ワイヤーやパットのないもの)
- ウエストにタオルを巻いて寸胴にする
袴の着付け・具体的な手順
長じゅばんの裾を短く
普通の長じゅばんのままでは長すぎるので、おはしょりをとって袴下からでないようにします。
着物の着つけ・裾は短く
◆普通の着付けより15センチほど短く着つける
着物の裾を短く着付けます。
裾を短く着つけるには、おはしょりをたくさんとります。
着物の脇はすっきり整える
袴の脇からおはしょりが見えるので、しわやゆるみのないように整えて
おきます。
伊達衿をつける
ここでは伊達衿(だてえり)を付けて着物を着ます。
着物が着れたら、半幅帯を締めます。
半幅帯は一文字結び
◆半幅帯で一文字結び
半幅帯で「一文字結び」をします。
滑りにくい素材がよく、ウール・木綿・絹の半幅帯が適しています。
一文字結びの結び方はこちら・袴下にも
https://kimono-story.com/119.html
袴を着つける
袴はゆるみのないよう着つけます。
以下ポイントを紹介しつつ説明します。
前帯2センチ見せてひもを後ろで交差
前帯が2センチの幅見えるように袴の前側をあて、紐を後ろにまわします。
後ろで帯の結び目の上から下へと交差させて前にまわします。
前の紐のそれぞれを帯の結びの上で交差させる
前の紐のそれぞれを帯の結びの上で交差させ、前に紐をもっていきます。
後ろはこのようになります。
前に戻した紐を左前で交差させる
前にもどした紐を、本人の左前の位置で交差させて、再び後ろに回します。
帯結びの下で締める
後ろに再び回した紐を、帯の結び目の下でしっかりと蝶々結びにします。
<ほどけにくくするコツ>
- 結び目を裏に返しておく
- または蝶の部分をまわしてきた紐に引っ掛ける
手直しができない部分ですので、しっかりと締めます。
後ろの袴を帯結びの上にのせ紐を前に
後ろ側の袴のひも部分を帯の結び目の上にのせて、紐を前にまわします。
本人の左前の位置で蝶々結びします。
最後に、長い方の紐を結び目の後ろを下から通して、前にたらします。
袴着付けの完成
袴の着付けが完成しました。
<袴の丈について>
- 草履のときはくるぶしあたり、ブーツのときはもう少し短く
- レンタルのときは、草履かブーツかを決めてから袴の丈を決める
着付けはヘアメイク後に
袴を着る前に、ヘアメイクを済ませましょう。
ヘアメイクのときには、かぶりものでなく前開きの服を身につけましょう。
女性の袴着付けに必要なもの
着付け前に、必要なものがそろっていることを確認してください。
<女性の袴着付けに必要なもの>
- 着物
- 袴
- 半幅帯
- 長じゅばん(半襟をつけておく)
- 伊達衿(だてえり・なくてもOK)
- 足袋またはソックス
- 草履またはブーツ
- 腰ひも5本
- 伊達締め2本
- 補正用フェイスタオル2枚
卒業式の袴 女性 着崩れないポイント/着付け方を詳しく/必要なものも・おわりに
補正や下着は着物と同様で、長じゅばんを短く着つけるのを忘れずに。
脇は必ずすっきりと整えましょう。
袴のひもはいつも軽く引っ張りながら着つけていきます。
<関連ページ紹介>
◆教員、先生の袴姿、おすすめのふさわしい着物と袴を詳しく解説
ここで使っている伊達衿は、自分で作ったものです。
◆伊達衿の作り方はこちら
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