藍染(あいぞめ)とは、藍液で糸や布を染めること
をいいます。
または藍で染め上げたもの。
まず藍液を作り、藍液に糸や布を浸してから絞り空気にさらします。
すると青い色に発色していきます。
藍染の方法を簡単にまとめると
染める液の「藍液」を作り、そこに糸や布を浸し、絞り空気にさらします。
染められた糸は、空気にさらすと酸化されて、青色に発色します。
浸す回数などによって色の濃淡を調整します。
藍染の染色工程をもう少し具体的に
藍染をするには、まず藍液を作らなければなりません。
藍液はどうやってつくるかというと、
藍の葉を乾燥させる
◆藍(タデアイ)
原料の藍(タデ科の植物)の葉を乾燥させてから、水分を加えて発酵させます。
その発酵させたものを「すくも」といいます。
乾燥させた藍の葉を発酵させるには、むしろにひいた大量の藍を練る重労働で、水加減により発酵の加減が変化するといいます。
その作業日程は3~4ヶ月もかかります。
「すくも」を寝かす・練る
「すくも」さらに2~3年寝かしてから、
職人さんがすくもに、灰汁(灰を水に溶かした液のうわ澄み液)と水を加えて、
毎朝晩20~30分、約1週間以上練りこみます。
発酵建てをする
◆発酵建て
そこに、ブドウ糖を加えて7日から10日間混ぜ、
かめの中心に泡がこんもりと出来あがると、藍の染料ができあがります。
これを「醗酵建て」と呼びます。
藍瓶(あいがめ)につけて空気にさらす
◆藍染の布を空気にあてる
藍の染料の入る藍瓶に、糸や布をひたして、空気にあて色の付き具合をみます。
満足の色に仕上がるまで、何度も繰り返し染めます。
伝統的藍染は少なくなっています
このように藍の染料を作るのは、時間と手間を要する仕事です。
今の時代では、徳島県の阿波と他の地域にわずかに残るだけです。
この伝統的な日本の藍染めの手法による着物は、
100年前なら、木綿に藍の絣の着物を代表として、庶民がみな愛用していたものでした。
しかし明治30年に合成藍が輸入されてからは、手間のかからない合成藍が主流になっています。
藍染めの染色方法/すくもから藍液へどんな作業をするの?着物用語
藍染の液をつくるまでの作業をかいつまんでお伝えしました。
藍染は衣類では少なくなりましたが、藍染の浴衣はなんとも涼し気で好まれています。
藍染にすることで布や衣類は丈夫になり長持ちします。
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◆藍染の効果や効能・ジャパンブルーの特色(着物用語)
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