七五三のお祝いを迎えられるご家族の皆様、おめでとうございます。
付き添いのお母さまが、お着物をお召しになるときの着物と帯結びについてお伝えします。
- 向いている着物の種類
- 帯結び
- アレンジの二重太鼓結び
について。
七五三の付き添いのお母さまの衣装(着物)
付添のお母さまお父様のご準備はいかがですか?
幼い子を連れての参拝は、それだけでもたやすいことではありません。
特によく動く男の子のお母さまは、お着物なんてとても、とお考えかもしれません。
ただ、記念に残る特別の日です。
悔いのないよう、晴れの日にふさわしいお召し物を選んでくださいね。
付き添いのお母さまの着物姿、一般的なお姿
お母様は、ワンピースや落ち着いたスーツ、あるいは晴れの日用の着物をお召になるのが一般的です。
お父様の場合は、ダークスーツが一般的です。
七五三は通過儀礼の儀式ですから、「正装」または「略礼装」と呼ばれる着物がふさわしいです。
といってもわかりにくいですね。
(左・一つ紋付きの色無地に二重太鼓 右・訪問着に二重太鼓)
- 「訪問着」
- 「付け下げ」
- 「色無地(紋付)」
適した帯は、正装用に使われる「袋帯」。
袋帯で「二重太鼓」を結ぶのが一般的です。
七五三お母様の帯結びについて
さきほど「二重太鼓」に結ぶのが一般的といいました。
格調高く、やや高めでゆるみなく結んだ二重太鼓は、20代のお母様からどんな年代の方でもふさわしい結び方です。
ただ20代・30代の若いお母様は、二重太鼓だと老けた印象になるのが気がかりの方もあるようです。
「二重太鼓にしなければならない」というわけではないので、少しアレンジして華やかさを出してみてもいいでしょう。
アレンジを二つ紹介します。
「リボン太鼓」若いお母様用向き帯結び
これはお太鼓の上にリボンをのせた変わり結びです。
「着物でも若々しい印象にしたい」そんなお母様に向く帯結びです。
(リボン部分が見えやすいよう、斜め上から撮影してます)
- 手先を通常のお太鼓結びより長めにとり(60~65センチ)、手を下にしてひと結びする
- 手先にリボン用の羽根をとる(ここでは二ツ山に)
- たれ元を四分の一幅に折り、リボンの中心をくるむようにして仮紐で留める
- たれが長ければ二重太鼓になりますが、短ければ一重のお太鼓をつくる
お太鼓部分は薄い枕を使い、やや小ぶりにします。
リボンの幅はお太鼓の幅よりやや小さ目がバランスよくなります。
そしてリボンは手前の端を折り曲げるようにして表生地を出すようにします。
リボンのひだをたくさん出すなら、奥をやや上にあげるようにするとさらに羽根をたっぷりみせることができます。
これなら可愛らしい後ろ姿になりますよ。
「花びら太鼓」若いお母様向き帯結び
若いお母様に向くお太鼓のアレンジの帯結びをもう一つ。
お太鼓の上を花びらで若々しく印象づける帯結びです。
先ほどのリボン太鼓よりももっと簡単にできますよ。
- 手先をお太鼓結びのときと同じにとり、手を下にしてひと結びする
- 手先に内折りひだ(中心に向かって左右からひだをたたんだもの)をとる
- ひだの端はゴムで留めておき、仮紐で押さえる
- たれで二重太鼓を作る
優しくて、軽やかな印象になるお太鼓結びです。
品格を落とさずに、でも若さと華やぎを添える帯結びだと思います。
社交の場でも、利用できる帯結びです。
着付けを依頼するときは、こうした変わり結びに対応してくれるかどうか、あらかじめ確認をとってくださいね。
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