七五三の母親の着物と帯・基本のマナー色や柄/おしゃれなママへ

訪問着 二重太鼓 着付け練習

◆一つ紋色無地着物に二重太鼓

七五三の行事に付きそう母親の着物や帯は、何がふさわしいでしょうか。

七五三はお子様の成長を祝い感謝する行事であり、

お母さまお父様たちにとっては、晴れがましいお祝いの日です。

せっかくの機会だから着物にしたい。

そんなおしゃれなママにふさわしいお着物・帯について詳しくお伝えします。

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七五三の母親・着物は何がふさわしい?

七五三の行事に付きそうお母様のお着物としてふさわしいもの、それは、

  • 「訪問着」
  • 「付け下げ」
  • 「色無地(紋付き)」

が適しています

上記の種類の着物は、行事や社交の場にふさわしいものだからです。

そして、帯は袋帯で「二重太鼓」にするのが最もポピュラーです。

「二重太鼓」という結び方には、慶びが二重になるようにという願いもあります。

では、詳しくお話しますね。

まず、母親が着る「着物のマナー」から。

母親(ママ)の着物のマナーは3つ

子供の晴れ着は決まりましたか?

次はママの番ですね。

七五三という行事に、おさえておきたい服装の基本のマナーを紹介します。

1・子供が主役なので母親は格を下げる

七五三 男の子 女の子

子供が主役の七五三、そのためまず子どもが何を着るかを決めた上で、母親の服装も決めていきます。

子供が和装なら母親は和装でも洋装でもどちらでもよいです。

子供が洋装の場合は、母親も洋装が望ましいです。

それは和装の方が洋装よりも格が高いとされているからで、母親は主役の子供より格を下げる意味です。

2・子供よりも控えめな色柄の着物で

母親が着物でという場合は、子供の晴れ着よりも控えめな色柄を選びます。

子供を目立たせ自分は引き立て役となる、そんなイメージでの準備を。

洋装ならフォーマルスーツやワンピースで、紺・グレー・ベージュなどの落ち着いた色がおすすめ。

着物については後述します。

3・家族でバランスをとる

母親と父親が格を合わせると、家族としてのバランスが良くなります。

例えば母親がフォーマルスーツであれば父親はダークスーツを着るなどし、夫婦間のバランスも考えましょう。

兄弟がいる場合は、主役の子供が和装なら和装でもよいですし、女の子ならワンピース、男の子ならカジュアルなスーツなど、兄弟間のバランスもとる方が良いです。

七五三の母親の着物や帯、おすすめと選び方

七五三の母親・訪問着

着付け練習 二重太鼓

◆古典柄の訪問着

訪問着は「絵羽模様」といわれる絵のようになる模様が縫い目をわたって描かれた着物。

左の衿や胸、前みごろから後ろ身ごろにかけて模様が続きます。

古典的な柄から現代的なものまでありますが、七五三で用いられる訪問着はほとんどが古典的な日本の柄です。

社交の場、パーティー、お茶会などでも使われます。

七五三の母親・付け下げ

訪問着 付け下げ 二重太鼓 着付け

◆付け下げ

付け下げは上に向かって模様が入る着物ですが、訪問着のように縫い目を渡って絵柄が続いてはいません。

訪問着より控えめで穏やかな印象になります。

七五三の着物・色無地

色無地 一つ紋付き もも色ピンク

◆一つ紋のある色無地

色無地は、黒以外の一色で染めた着物です。

生地の地文様により雰囲気が変わります。

清楚な印象で、社交の場・交流の場、子供さんの卒入学などにもふさわしいです。

「小紋」の着物はふさわしくない・その理由

小紋の着物はどうでしょうかというご質問があります。

結論は七五三のお母様の着物としてはふさわしくないと思います。

理由は、小紋の着物の持つ意味です。

小紋の着物は全体に染め模様があり、おしゃれ着としての着物という扱いです。

洋服でいうとおしゃれな ワンピースという感覚で、儀式や正礼装として考えられてはいません。

そのため小紋着物ではなく、上に紹介した「訪問着」「付下げ」「色無地」のいずれかをお召しになるのが良いです。

お母さまの着物の色

お母さまは、若々しくさわやかな色目をお召しになるとよいですね。

お着物の色は控えめな印象になる、

  • イエロー
  • ピンク
  • ブルー
  • 黄緑

などのパステル系が向いています。

七五三母親・着物の柄

訪問着または付け下げの柄は、古典的な柄(例えば松竹梅、鶴亀、宝尽くし、鳳凰など)が、吉祥文様ともよばれお祝いの場にふさわしいです。

七五三の母親の着物をレンタルすると、まず以上のような吉祥文様の訪問着がすすめられるはずです。

七五三の母親の帯

訪問着 二重太鼓 着付け練習

◆フォーマル用の袋帯で二重太鼓

母親が上記の着物に締める帯は「袋帯」とよばれる帯で、フォーマル用の帯です。

錦織・唐織などの織りに金糸・銀糸を用いた華やかな帯です。

その袋帯を「二重太鼓」に結びます。

「二重太鼓」というのは、お太鼓部分が二重に重なった結び方で、袋帯での最も基本の結び方です。

お祝いの席の袋帯としては、二重太鼓を結べばまず間違いありません。

帯結びを変えて華やかにしてもいい?

若いお母様の帯結びとしては、二重太鼓は少々地味な感じがするかもしれません。

もし「若々しさを出して華やかに装いたい」とお考えなら、

二重太鼓でなく「飾り結び(変化結び)」にしてもよいでしょう。

華やいだ雰囲気がでてよいと思います。

「儀式なので二重太鼓にしなければならない」という考え方もありますので、

この提案は、参考までにご覧くださいね。

袋帯で変化結び(アレンジ)の例

振袖に合わせるような華やかさでは合いませんので、

お太鼓結びにちょっとお祝いの気持ちをプラスしたものがよいと思います。

七五三

◆お太鼓の変化形の華やかな結び

これは三重ひもを使って、手先とたれ元に羽根をとっています。

お太鼓の変化形の結びです。

お太鼓の形を残して、きちんと感をくずさないような結びが適しています。

ほかの変化結び(アレンジ)の例

七五三

七五三

◆お太鼓の上にリボンや花びらを飾る結び

お太鼓の形はやや小ぶりにし、上にリボンや花びらを飾ってみるという結びはどうでしょう。

後ろ姿に変化が出て、若々しいお母様の雰囲気になると思います。

この二種類の結び方は、こちらで説明しています。

◆七五三の若い母親向きのアレンジ帯結びを詳しく

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七五三の母親の着物と帯・基本のマナー色や柄/おしゃれなママへ・まとめ

七五三の母親の着物にふさわしいのは、訪問着・付け下げ・色無地。

やわらかな色目と古典的な柄が、最もポピュラーで好まれています。

帯は袋帯の中でもフォーマル用で二重太鼓に。

着物姿のお子さんとお母さまのお姿を、写真に残すチャンスです。

ゆくゆくは子供さんとの会話の端々にのぼり、着物を着てよかったという思い出になることでしょう。

江戸小紋も七五三の母親の着物としてよいと考えられています。

ただ江戸小紋の中でも、「鮫」「行儀」「通し」と呼ばれる三役の柄なら礼装向けとなり、着ることができます。

粋な雰囲気になるので、30代後半からのお母さまにおすすめできます。

(きらこよしえ)

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