着物でのお出かけが安心してできるよう、事前の準備は大切です。
特に大きなイベントならなおさらです。
ここでは、事前準備とアフターケアまでの流れをお伝えします。
- 前日までの準備
- 当日の着付け前の注意
- アフターケア
についてお話しますね。
帰ってからのケアは最小限ですむように心がけています。
着物を着る前日までの準備
事前準備は、気軽なお出かけなら前日までに、行事などに参加するならもっと前に済ませたいです。
- 長じゅばんに半衿をつけておく
- 着物や帯はハンガーにつるす
- コーディネートする小物を決めておく
- しつけ糸をとっておく
- 小物の用意
- 草履・バッグの確認
- 天候の確認
では順にお話します。
1・長じゅばんに半衿をつけておく
長じゅばんには半衿をつけておきます。
「付いていなかった!」となると焦りも半端ないですからね。
一番最初に確認しておきたいことです。
2・着物や帯はハンガーにつるす
着ていく着物、長じゅばん、帯は着物ハンガーにつるしておきます。
長じゅばんの衿に、衿芯を通しておきます。
たたみじわ、ほつれなどないかを確認。
別々のハンガーにしておくと、着付けしやすいです。
3・コーディネートする小物を決めておく
帯揚げ、帯締めを決めておきます。
また帯留めや根付け、アクセサリー類をどれにするかも決めておきます。
乱れ箱やお盆にひとまとめにしておくとよいですね。
4・しつけ糸を取る
礼装などしつけ糸がついたままの着物は、ていねいにしつけ糸とっておく。
5・小物の用意
下着、帯枕、帯板、足袋、腰ひも、補正用品など、
必要な小物類をひとつにまとめておきます。
6・草履・バッグの確認
◆おしゃれ着の着物用のバッグと草履
草履は汚れなどないか確認しておきます。
バッグには、あらかじめ用意できるハンカチ類、手鏡などを入れておきます。
7・天候の確認
お出かけ先の明日の天気を、確認しておきましょう。
もし小雨などの予想なら、雨具や替え足袋の用意も必要です。
お出かけ当日の着付けの前の注意
次はお出かけ当日の注意についてです。
着物をできるだけ汚さないよう気をつけておきましょう。
手・手首・首を清潔にする
着付ける前に石鹸でよく手を洗い、着物などが汚れないようにしておきます。
手首もしっかり洗っておくとよいですね。
首も衿にあたる部分をふいて清潔にしておくと、半襟の汚れが少なくて済みます。
油分のある化粧品はさけたい
油分のある化粧品類は、できるだけ避けるようにします。
ハンドクリーム、日焼け止めクリームなど油分のあるものは、着物や帯につくと「しみ」になる可能性があるためです。
ただそうはいっても急に化粧品を変えることはできませんね。
お化粧とヘアセットをすませて、落ち着いて着物に着替えてください。
飲食時の汚れ防止対策
飲食のとき汚さないために、大盤のハンカチ・手ぬぐい・懐紙などを用意。
帰ってからのアフターケア
着物(和装)ハンガーにまずかける
帰宅したら、まず身につけていたものを着物ハンガーにかけましょう。
体温や湿気をとばすために、必ず行ってください。
掛けておく時間は半日から2日ほどまで。
脱いだ後ソファーなどにかけておくと、思わぬところにシワがよることがあります。
汚れの有無を点検
かけてある間に、シミや汚れがないか点検しましょう。
特に注意して確認したい所は、衿周りと袖です。
何も問題がなければ、半日を過ぎてからそのまま畳んで収納。
シミや汚れが見つかったら
衿等の皮脂汚れはベンジンなどの揮発剤(シミ取り剤)を使い、とることはできます。
雨にぬれたシミ、食べ物のシミ・血液や原因不明のシミなどは、できるだけ早くクリーニング専門店に相談を。
肌着や足袋は翌日にも洗いましょう。
白足袋を長持ちさせる洗い方はこちらをご覧ください。
着物でお出かけ/前日までの準備と帰ってからのケアはどうする?まとめ
当日余裕をもてるよう、準備は確実にしておきましょう。
慌てると、相手を待たせる、乗り物に間に合わないなど大変なことに。
着物でお出かけに慣れるまでは、チェックリストをつくっておくとよいですよ。
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