アンティーク着物は、現代にないロマンを感じさせる素敵な模様の着物です。
そのレトロ感が大好きという人も多いですね。
モダンでおしゃれなアンティーク着物・帯、購入のときはこんなこと注意されるといいですよ。
仕立てられてから時間がたっているために、傷みや色の変化がある場合があります。
よく見て失敗しないお買い物をしましょう!
アンティーク着物とは・特徴
「アンティーク着物」といわれるのは、昭和10年代までの戦前の着物を指します。(これが定説)
ですから江戸末期、明治、大正、昭和の初期までの期間のものです。
一番新しいものでも、今から70年以上前に作られたものになります。
今入手しやすいものは、大正~昭和初期のものです。
アンティーク着物の時代について
アンティーク着物が利用されていた時代は、日常に着物を着るのが当たり前の時代。
化学繊維もなく、化学薬品も着物にはつかわれていなかった時代です。
庶民は日常には、木綿や麻のきもの、
晴れの日には、天然染料で染めた絹きものを着ていました。
現代アンティーク着物として残されているのは、おしゃれ着~晴れ着のきものです。
アンティーク着物を購入できるところ
どこで購入できるのか、また買う前の注意をお話します。
アンティーク着物の入手先
購入するには、二通りの方法があります。
- 実際に目と手で確かめられる実店舗
- ネットのお店
実店舗なら、以下の三か所があります。
- アンティーク着物専門店
- 骨董市や蚤の市
- リサイクル品を扱うお店
一番のおすすめは、専門店に行くことです。
知識の豊富な店主さんに、詳しく話を聞きながら検討できます。
いずれにしても、実際アンティーク着物や帯を買うにあたっては、気をつけたいことがあります。
アンティーク着物を購入する際に気をつけること
アンティーク着物は年月を経ているため、傷みがある場合があります。
またサイズがまちまちなため、着ることができるかどうかを見極めなくてはなりません。
生地や糸の傷み・劣化を確かめる
- 生地の傷みやキズがないか
- 生地が薄くなっているところがないか(特に、ヒップ・ひざ・すそ)
- 刺繍糸が切れていないか
生地の色の変化・シミはないか?
- 生地の色に変化はないか
- 裏地の色に変化はないか
- シミがないか(特に衿・袖・上前)
サイズが合うか?
アンティーク着物のサイズは小さいものが多いです。
昔の日本女性の平均的なサイズは、今より小さいですからね。
- 着物の丈・裄丈(ゆきたけ)・身幅のサイズ確認
- 帯の長さ・柄のつき方を確認
アンティーク着物購入前の注意点は?失敗しないお買い物のために・まとめ
アンティーク着物は70年以上も前に仕立てられた着物や帯です。
一品一品が個性的で、素晴らしい色柄が魅力です。
購入にあたっては、生地の傷・劣化・色の変化などをよく確認しましょう。
小さいサイズが多いので、着られるかどうかの判断基準を持ちましょう。
サイズが小さいときの工夫⇒「譲ってもらった着物が小さいときの着こなし方・工夫の仕方はここ!」
身長より10センチ短い着物でも、おはしょりありの普通の着方ができるんですよ!⇒お気軽着物の作り方

アンティーク着物は、その時代の流行がはっきり出ている着物です。
大正時代に特にそれが表れています。
「大正ロマン」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
おおらかでのびのびとした雰囲気が、時代の流れの中にありました。
新い時代に向かって、自由に女性たちの個性も花を咲かせようとしていた時代だったのです。
女性向けの雑誌が読まれるようになって、ファッションも華やかになっていきました。
今ではレトロな雰囲気のものも斬新なロマンティックな柄として、若い女性に支持されていた時代です。
大正ロマンの色や柄は、昭和になっても受け継がれていきます。
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