着物の丈(たけ・身丈)の目安は自分の身長です(女性の場合)。
例えば身長160センチの人なら、着物丈が160センチのサイズがちょうどよいです。
ただピッタリのサイズでなくても、数センチ前後する程度なら着用できる範囲です。
でも譲ってもらったり、リサイクルショップのものは、
自分にちょうどよい丈というわけではありませんね。
気にいっている着物だけど、
- 「着物丈が短すぎる」
- 「着物丈が長すぎる」
というときのお直し方法、そのまま対丈で着る方法についてお話ししますね。
着物の丈が短いときのお直し方法
着物丈が短いとき、どのようななお直しがされるのでしょうか。
着物丈を長くするお直しの方法
着物の丈を長くするにはどんなお直しをするのかというと、
「足りない分を帯で隠れる位置に継ぎ足します」。
- 前身ごろ・後身ごろ・おくみ・衿のそれぞれを外し、帯に隠れる位置を切り離す
- そこに足し布をする
- そのあと外したパーツをまたつなげる
着物丈を長くするというお直しは、お直しの中でも手間のかかる作業です。
直してもらう料金
このように直してもらえば、自分にぴったりの着物丈になるので着心地がよいです。
当然どこか直しているかなどはわかりません。
料金は1.5~2.0万円前後です。
「直したくない」ときの工夫
「費用もかかるしほかに直したいところがない」ということであれば、そのままでもよいでしょう。
つまり「丈が短いまま着てしまう」のです。
当然おはしょりは少ししか出ないか、全く出ないこともあるでしょう。
そのときはこんな工夫はいかがでしょう。
おはしょりがちょっとしか出ない
おはしょりがちょっとしか出ない、そんなときはこのどちらかの対処法で。
- そういうもんだと気にしない
- 帯の内側におはしょりを隠す
おはしょりのない着方を「対丈(ついたけ)で着る」といいます。
若い方やほっそりした方は、あまり違和感なく着られるかと思います。
「対丈で着る」ときの工夫
対丈で着るのがちょっと気になるという場合は、
羽織またはショールでおはしょりあたりを隠すのも手です。
寒い季節にしか通用しませんが、「この着物は対丈で」と自分で納得しておけば問題ないですね。
着物の丈が長いときのお直し方法
次に着物の丈が長いときですが、
たいていはそのままおはしょりを多くとることで着こなします。
自分の身長より10センチくらい長い丈までは、それで着られると思います。
まれに15センチ20センチと長いなら、短くお直しを検討しましょう。
おはしょりを多くとる方法
おはしょりを多くとるには、腰ひも(または腰ベルト)を高い位置で締めます。
おはしょりがはじまるところが高いほど、おはしょりがたくさんとれます。
いつもの位置に腰ひもがないといやだなと感じる方は、
いつもの位置に締めてから、数センチあがった位置にさらに腰ひも(腰ベルト)をしてください。
着物の丈を短くする直し方
着物の丈を短くする方法は二種類あります。
- 裾を切る
- 中揚げをする
裾を切ると元に戻せないので了解のうえ行ってください。
中揚げというのは、帯に隠れる部分に縫いこみをして丈を短くします。
短くお直しするときの料金
料金は、裾を切る方法の方がお安く、8千円~1万円(目安)。
中揚げにすると、1万円から1.5万円(目安)です。
着物の丈(身丈)の目安・短い/長いとき・お直し方法と対丈の着方・まとめ
丈の短い着物は、お直しして着心地よくするか対丈で着こなすことも。
丈が長い着物は、身長より10センチほど長いなら、おはしょりを多くとってみてください。
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