着物は寒い季節こそ着ていたいですが、足袋の足元が寒いと感じることがありますね。
春~秋にはいていた足袋では寒くてつらいとき、
まずは冬用の足袋である「別珍(べっちん)の足袋」を利用してみましょう。
「でも別珍の足袋だって一枚はくだけでしょ、冷え性の私にはそれでも寒い!」
そうですよね、ぞうりも寒い履き物ですしね。
そこで、冬に着物で過ごすときの足元の防寒対策(工夫)をお話しますね。
冬用の足袋と足元を暖かくするインナー足袋
冬用足袋の別珍の足袋
最初に、別珍の足袋を紹介します。
◆女性用・別珍の足袋・赤
別珍の足袋は、綿が立毛した厚手の素材で、光沢があります。
裏地にも保温力のあるネル(起毛をかけた柔らかな肌触りの温かみのある生地)が使われています。
赤やピンク、紺、グレーなどの色つきのものは普段用。
白は外出用に。
暖かい足袋(防寒足袋)も登場している
現代では別珍以外にも、暖かい素材の足袋が登場しています。
裏起毛とか、ストレッチ素材が加わった、かかとや足首の温かさ重視の足袋なども。
例えば、二重ネルで底がウレタン製という防寒足袋
防寒の足袋だけで寒いときはどうする?
別珍の足袋や防寒用の足袋は、それだけで保温力がありますが、
でもそれだけではまだ寒いというときがありますね。
そんなときに利用したいのが、「インナー足袋」です。
「インナー足袋」は、薄手の靴下のような伸縮性のある素材でできています。
インナー足袋を先にはいて足袋を重ねると、温かさが増します。
使いやすいインナー足袋は?
インナー足袋で使いやすいのは、膝下丈のものです。
肌色に似た色であれば裾がめくれて脚が見えても、インナーソックスをはいていることが分かりづらいので重宝します。
また足首のスースーとする寒さが激減します。
インナーならストッキングもOK
ストッキングに慣れている方なら、
ストッキングをはいてから足袋をはくのも防寒になります。
インナー足袋同様に足首が温かいですし、脚全体の保温もできます。
足指が分かれるよう指先をゆるく履くようにします。
足袋ソックスは家庭での普段の防寒に
家にいるときの防寒であれば「足袋ソックス」を外側に重ねましょう。
ぐっと温かみが増します。
足袋ソックスは、足首までのものから膝下のものまで多数出回っています。
◆足袋ソックスのいろいろ
和柄のものが主流かと思います。
単独ではいて足元のおしゃれにすることもできますし、
また靴下の代わりにもなり、洋服に合わせることもできます。
「足袋ソックス」は「タビックス」ほか別の名称でも販売されています。
<足元の防寒対策・まとめると>
- 外出は防寒用の足袋とし、肌色のインナー足袋・ストッキングを重ねる
- 普段用なら、別珍の足袋・インナー足袋・足袋ソックスを重ね履き
- 2枚では寒いと感じるなら3枚重ねてもOK
冷え性さんの足元対策
「それでもいざ外出となると寒くてつらい・・・」
そんな冷え性さんにおすすめな防寒対策を紹介します。
- インナー足袋と白足袋の間の甲のところに、使い捨てカイロをはさむ
- 「防寒用の草履」をはく
1の場合は「低温やけど」に気をつけてくださいね。
2の「防寒用の草履」は、防寒専用の温かい素材のものをはけば、一番防寒になります。
ほかに雨天用の透明のビニールで覆ってある草履も効果的。
◆雨天用ぞうり
雨天用の草履でも、風よけになって寒さはずいぶんやわらぎますよ。
防寒用草履の購入にあたっては、
- 「雨用ぞうり」
- 「雪用ぞうり」
- 「冬用ぞうり」
という名称で調べて、気にいったものを選んでください。
冬に足袋(たび)は寒い!着物の足元の寒さ対策(工夫)・まとめ
別珍の足袋だけでは寒いとき、インナー足袋・足袋ソックスを重ねる。
さらにストッキングやレギンス(肌色に近い色)をはくとさらに脚が温かい。
冷え性さんは、使い捨てカイロ・防寒用の草履の利用も検討を。
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