着物のときの防寒着の「羽織」と「着物用コート」の違いを、詳しく説明しますね。
- 見た目の違い
- 着る場面での違い
- 着用時の注意点
についてお話します。
羽織と着物用コートの見た目の違い
まず羽織と着物用コートの見た目の特徴を見てみましょう。
羽織の特徴
◆羽織
羽織は前合わせを紐で留める上着です。
◆羽織紐
羽織紐の代わりに、トンボ玉や真珠などの飾りものもあります。
◆羽織紐の飾り紐の例
着物用コートの特徴
◆道行(みちゆき)コート
これは着物コートの中で最もポピュラーな「道行(みちゆき)コート」です。
衿の形が額縁のように角ばっているものです。
道行コートは前合わせをスナップボタンで合わせ、前合わせにポケットがあります。
着用場面での違い
次に着用場面での違いです。
- 羽織は、おしゃれ用の着物に合わせ、室内でも着用可能
- 着物用コートは、おしゃれ用・礼装用の両方の着物に合わせ、室内では着用不可
着物用コートを合わせるときは、礼装用は落ち着いた色目の無地のコートにしましょう。
室内できてよい羽織は、カーディガンやジャケットのような扱いで、
着物用コートはオーバーコートと同じ意味合いです。
着るときの注意点
着るとき注意したいこと、それは衿です。
羽織の衿は、後ろに半分に折って着ます。
◆羽織の衿は後ろに半分に折る
「道行コート」の衿はそのままです。
ただ、コートのうち、「道中着(どうちゅうぎ)」というコートは、後ろの衿を内側に半分に折って着ます。
◆道中着の衿は内側に半分に折る
道中着(どうちゅうぎ)というコート
◆道中着
コートの仲間で「道中着(どうちゅうぎ)」というコートがあります。
このコートは着物の衿と同じ合わせ方をして、紐で前を合わせます。
表側の紐は飾り紐です。
羽織と着物用コートの違いは?着る場面・注意すること・まとめ
着物の上に羽織る羽織は、室内でもOK。
着物用コートは室内に入るときは脱ぎます。
現代最もポピュラーな着物用のコートは「道行コート」です。
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