◆着物をリメイクした風呂敷でボトルを包む
着物生地から風呂敷(ふろしき)を作る一番簡単な方法をお伝えします。
風呂敷はものをつつんだり、ほこりよけにしたり、またはバッグにしたりと、
何かと便利な小物ですね。
大きさを変えて何種類か持っていると、とても重宝します。
ここでは着物の生地を二枚つなげた大きさで作っています。
最初から出来上がっている風呂敷とはちょっと違う、趣のあるものができあがりますよ。
風呂敷の作り方・着物生地から作る
◆羽織をリメイクします
今回風呂敷にするのは、羽織をといたものです。
これは昭和20年代の仕立てと思われる羽織をほどき、洗って整えたものです。
ちょっとレトロな雰囲気ですね。
洗ってアイロンをかけたら、幅は33センチしかありませんでした。(-_-)
現代の着物の反物幅は36センチほどなので、ちょっと短いですね。
風呂敷リメイクに必要なもの
ではリメイクに必要なものからお話します。
<必要なもの>
- 着物のリメイク生地
- ものさし
- ミシン
- アイロン
風呂敷のサイズ・正方形を計算
正方形にしたいので、はかって計算してみます。
この生地は幅33センチ、二倍した大きさで作成します。
すると最初の写真、ワインを包める大きさになります。
◆リメイク風呂敷・ワインを包む
縫い代は2センチとし、反物なので端はそのまま使います。
一辺の長さ=33+33-2(縫い代)=64
<必要な長さを計算>
64+3(両端の始末のための縫い代)=67
67センチで断ち切ります。
⇒67センチの長さのリメイク生地が2枚必要になります
風呂敷の作り方・手順
では作りましょう。
縫い目がきれいな折り伏せ縫いでつなぎ合わせる
まず二枚をつなぎ合わせるのに、折り伏せ縫いをします。
折り伏せ縫いは丈夫で、見た目もきれいです。
折り伏せ縫いの方法
◆折り伏せ縫いの図
生地を中表に合わせて、1センチずらします。
手前の短い方の端から5ミリのところを縫って、そのあとで長い方を縫い目から倒し、5ミリ内側へ折りこんで端を縫います。
縫うたびにアイロンを当てるとキレイにしあがります。
折り伏せ縫いの裏と表
ミシン縫いしていきます。
◆折り伏せ縫いした裏
折り伏せ縫いの裏側です。
縫い糸が2本見えています。
◆折り伏せ縫い表
折り伏せ縫いの表側です。
縫い糸が1本見えています。
ひきつったりしなければミシンでOK、手縫いももちろんOKです。
断ち切ったところを三つ折り縫い
次は長さを断ち切ったところを、三つ折りにして縫います。
縫い代はそれぞれ1.5センチなので、7ミリ折って次に8ミリ折り、端を縫います。
アイロンをあてて完成。
完成した風呂敷でワインを包みました
◆完成した風呂敷でワインをつつむ
この大きさのものはワインを包むのに最適の大きさです。
ワインやウィスキーなどのプレゼントに利用すると喜ばれそう。
着物(長着)のリメイクで風呂敷を作る
ポリエステル素材で風呂敷に
◆着物生地からリメイクした風呂敷で
もう一つ紹介します。
これは着物の生地から、上記と同じ要領で風呂敷をつくりました。
こちらも同じく、折り伏せ縫いにしてつないでいます。
素材はポリエステル、箱を包んだ状態です。
ポリエステル素材は、結びめがシワになりにくいので、使い勝手がよいです。
和柄の木綿の洋服生地で風呂敷を
◆木綿和柄の布で
これは木綿の服地ですが、和柄なので風呂敷にしてみました。
余り布なのでつなぎ目があります、つなぎ目は同じく折り伏せ縫いにしてあります。
小さな生地をつないでいくのも、折り伏せ縫いなら丈夫に仕上がりますよ。
木綿は絹の着物生地よりずっと丈夫なので、荷物をつつむのにむいています。
着物からリメイク/風呂敷の作り方/画像と手順付き とっても簡単・まとめ
着物生地から風呂敷をつくるなら、一番簡単な反物の幅×2のサイズがおすすめ。
このサイズはワインを包んだり、小ぶりの箱を包むのにむいてます。
美しい柄物を選んでラッピング代わりにすると喜ばれますよ。
「折り伏せ縫い」をマスターして、もっと大きな風呂敷もお試しください。
大風呂敷もあると便利
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