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着物と浴衣の違いは?見た目や着付けの違いズバリお答えします

訪問着 着物

◆夏の着物と名古屋帯

「着物」と「浴衣」っていったいどこが違うの?

一緒に見えるほど、見た目が似ていますね。

今さら聞きづらいということで、こっそり質問をいただきます。

それもかなり頻繁にいただくので、ここでまとめておきますね。

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浴衣と着物の違いとは

小千谷縮の着物と名古屋帯

◆夏用の着物

着物と浴衣の決定的な違い

浴衣も着物も見た目の形は同じで、浴衣も着物の仲間。

ではどこに違いがあるかというと、決定的な違いとしていえるのは、

浴衣は内側に着るものが下着だけですが、着物は長じゅばんを必ず着ます

これが大きな違いです。

またもう一つの決定的な違いは、

寝巻きにもできるのが浴衣で、そうではないのが着物といえます。

今は浴衣は外出用に着る人が多いため、素肌に着ることはまずないですが、

寝巻きにしたり湯上りに浴衣はきますが、着物では決してそうはしません。

見た目で浴衣か着物かを判断するには

ズバリ、見た目ですぐに浴衣か着物かを判断するには、衿を見ます。

衿をみて、長襦袢の衿があれば着物、なければ浴衣です。

長襦袢の衿は白色が多いですが、色柄ものの布をつけておしゃれをすることがあり、着物以外の衿があれば長襦袢を着ていることになります

色無地 着物

◆着物姿

上の画像は着物の衿の内側(首のすぐ下)に、模様のある衿が見えていますね。

これが長じゅばんの衿ですから、着物を着ています。

そして浴衣の衿をみてください。

浴衣 ビール

◆ビールのコップを持つ浴衣姿の女性

浴衣の衿の内側に衿はないですね。

この着方が浴衣です。

この違いさえわかれば、着物を着ているのか浴衣なのかはすぐわかります。

浴衣の例外・着物として着る浴衣

夏 着物

◆浴衣を着物として着ている姿(長じゅばんの衿がみえている)

先に「浴衣は長じゅばんを着ない」といいましたが、例外があるので紹介します。

いわゆる高級浴衣と呼ばれる浴衣(絹紅梅・絞り・長板中形など)は、そのまま浴衣としても使いますが、

長じゅばんを着て着物として着用してもかまいません

長じゅばんを着て着用すると外出着相当になり、白い足袋をはいてバランスをとります。

そのときは半幅帯でなく、夏用の名古屋帯を合わせるとよく合います。

着る時期に着目した違いについて

ほかにも、着物と浴衣の違いがあります、それは「着る時期」です。

浴衣を着るのは夏期だけ

(寝巻としてなら一年中でも、芝居や踊りのおけいこならオールシーズンでも)

お祭りなどで5月、10月の行事などでは、浴衣を着ることもあります。

一方着物は一年中着用します

当然ながら、季節や気温に応じて生地には違いがあるので着分けます。

  • 7~8月は透ける薄い生地のもの
  • 6月と9月は裏地のないもの
  • そのほかの時期は裏地のついたもの

と着分けます(境目の時期には重なることもあります)。

着物と浴衣の着付けの違いは?

では、着付け方はどう違うのか、主な点をお伝えします。

着物の着方・着付け方

  1. 着物は、正式な場やフォーマルなイベントで着用されることが多いです。種類によって、留袖、訪問着、付下げ、小紋などがあります。
  2. 着物は、裾の長さや柄の配置など、細かいルールがあります。
  3. 着物の着付けには、長い帯を使用し、複雑な結び方が必要です。主に名古屋帯や袋帯をもちいます。
  4. 着物の下には、襦袢(じゅばん)という下着を着用し、さらにその下には肌襦袢(はだじゅばん)や足袋(たび)などの小物が必要です。

浴衣の着方・着付け方

  1. 浴衣は、夏の祭りや花火大会などのカジュアルなイベントで着用されることが多いです。
  2. 浴衣は、着物に比べてルールが緩やかで、柄や色の選び方も自由です。
  3. 浴衣の着付けには、半幅帯(はんはばおび)を使用し、簡単な結び方で済みます。
  4. 浴衣の下には、簡単な下着を着用し、腰紐(こしひも)で着つけます。足袋は必須ではありません。

まとめると、着物はフォーマルな場で着用されることが多く、着付けが複雑で、細かいルールがあります。

一方、浴衣はカジュアルな場で着用されることが多く、着付けが簡単で、ルールが緩やかです。

生地でみる浴衣(ゆかた)の特徴

浴衣の女性二人

◆浴衣の女性二人

浴衣と着物は、生地の材質でも違いがあります。

浴衣の特徴は

まず、浴衣の特徴をまとめると、

  • 浴衣は主に夏に着て裏地はない
  • 浴衣は着物の一種

浴衣は昔はお風呂上りに素肌に着るもので、そのまま寝巻としました。

昭和30年代ごろまでは、パジャマでなく浴衣を寝巻きとして着る人は多かったです。

主に白地か紺地のものばかりでした。

現代では「浴衣は夏の遊び着」として定着しています。

おしゃれを競うように装うようになってきたので、素材・色柄など色々あります。

浴衣の生地の種類

浴衣は肌着の上に着るお出かけ着なので、吸湿性がよく軽く夏向きの生地です。

浴衣生地によく使われる生地はこの通りです。

  • 木綿
  • 木綿と麻の混紡
  • 木綿と絹

綿つむぎの高級ゆかた生地を見てみる↓

生地で見る着物の特徴

着物を着た女性ふたり

◆着物を着た女性二人

着物の特徴

次に着物の特徴です。

    • 着物は浴衣と同じ形状
    • 着物には裏地のないものと裏地のあるものがある
    • 下着に長じゅばんを着てから着る

女性の着物はどれも同じ形ですが、染め方、織り方などで様々な用途の着物になります。

着物の生地の種類

着物の生地は様々あり、主に天然繊維が主流です。

着物の生地によく使われる生地はこの通りです。

  • 絹(シルク)
  • ウール
  • 木綿
  • 化学繊維

天然繊維の生地は混紡もあります。

最高級の絹の着物生地を見てみる(結城紬)↓

着物と浴衣の違いは?見た目や着付けの違いズバリお答えします・まとめ

浴衣と着物はの違いで、決定的な違いは、長じゅばんを着るかどうかということ。

そして浴衣は素肌に着たり寝巻きにしたり、湯上りに着ることがありますが、着物はそういう着方はしません。

<関連ページ紹介>

<長襦袢の衿につける布=半襟について>

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プロフィール
この記事を書いた人
きらこよしえ

着付け師範として着物着付け教室を運営。簡単着付けの2部着物など考案、雑誌に取り上げられたり、着物用下着など監修者。温泉好きでスーパー銭湯や温泉巡りでドライブ旅行趣味。温泉ソムリエ資格取得。旅系ブログna58.net YouTube運営。

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