◆あずま袋に本10冊入る
東袋・あずまぶくろは布の袋で、とても便利でエコなバッグです。
風呂敷が使われていた時代から、西洋のバッグの文化に移行するまでの間によく使われていました。
そのため風呂敷とバッグの両方の良さを兼ね備えています。
東袋とは・あずまぶくろのメリット
東袋とは
江戸時代に西洋人の持つバッグを見て、風呂敷や手ぬぐいを縫って作ったのが東袋。
「あずま」は京都から見た東方向、つまり江戸のことをさします。
江戸時代の庶民が工夫して作った袋物を「東袋」とよびます。
東袋はこんなに便利!よいところ紹介
東袋は布製の袋の中でも、一番便利で使い勝手のよいものではと個人的に思っています。
<東袋の良いところ>
- 持ち手を結ぶだけで入れ物の形が完成
- マチをつければ収容量が増え、ショルダーにもなる
- 布で作るのでかさばらず、たたんで収納できる
- 長方形の布一枚と縫い糸があればできる
大きさや布の色柄を変えてそろえておくと、いろいろな場面で活躍してくれますよ。
では、基本の東袋の作り方を、詳しく説明しますね。
タイトルに書いたように、布一枚をたたんで縫うだけでできあがり。
東袋の作り方・基本形
東袋をつくるのに用意するもの
<用意するもの>
- 長方形の布(おすすめは木綿・ポリエステル)
- ミシン
- 糸切りばさみ
- 定規
- アイロン
東袋の作成図
◆東袋の制作図
必要な布は長方形の布だけ
。
図のように、横の長さが縦の3倍の長さになる布を用意します。
この例は、縦33センチ、横99センチの大きさの木綿の布です。
この大きさは着物の反物で作るのとほぼ同じ大きさになります。
(私は着物の反物のはぎれでもよく作ります)
東袋・具体的な作り方手順
ステップ1・周囲を三つ折りししつけを
◆周囲を三つ折り
生地のほつれを予防するため、周囲すべてを三つ折りします。
三つ折りの幅は、7~8ミリがよいです。
アイロンをあてて折り目はきっちりと。
◆しつけ糸をする
三つ折りしたところを押さえるのに、しつけをかけます。
ステップ2・袋の形を整えて縫う
◆東袋 たたみ方説明
布を内側が表になるようにして、アとア´、イとイ´を重ねて縫います。
その他の三つ折りのところをミシンで縫います。
(布のわになったところは縫いません)
ステップ3・縫い代を倒し表に返して完成
◆表にかえしてアイロンあてる
縫い代をアイロンで倒して、表に返したらできあがりです。
全体にアイロンをあてて形を整えます。
完成!
わかってしまえばアッという間に完成してしまいます。
このままでも十分ですが、「マチ」をつければ幅ができ収容しやすい東袋になります。
「マチ」をつけ収容量を増やした東袋にする方法
◆マチのつけ方
マチのつけ方は、底の両端を同じ寸法だけ内側で仕切るように縫います。
ここでは5センチ内側にしました。
◆マチをつけた内側
マチをつけた内側の様子はこんな感じです。
マチをつけた東袋に本が10冊入る
◆本10冊
今作ったマチ付きの東袋、本の10冊程度なら入れて持ち運びができます。
◆本10冊をいれる
本10冊を入れて、持ち手を結んで。
これくらいのものが、楽におさまります。
もちろん本10冊は重いです・・・持ち運ぶには重量ありすぎで、こういう使い方はあまりしないですが。
軽くてかさばるものを収納する、持ち運ぶのに向いています。
基本形を反物で作った東袋
◆東袋 基本形 マチなし
基本形で作ったもう一例を紹介します。
木綿の反物で作った東袋(あづまぶくろ)です。
反物の幅が36センチだったので、布の横を36×3=108センチで作りました。
さきほどのものより少しだけ大きいサイズになります。
元が反物なので、長い辺の方は縫い代の始末(三つ折り縫い)をしなくてもよく、より簡単に作ることができます。
これはマチをつけていませんが、
◆基本のマチなし東袋にシューズなど入れて
ジョギングシューズ、お手拭き、水筒を入れても十分な大きさです。
袋としての使いやすさは、これくらいがベストかなと思います。
大きく作れば収納力のある買い物袋に
縦横のサイズ比を同じにすれば、大きい東袋も同じようにできあがります。
丈夫な布を利用すれば、スーパーでの買い物袋にもできます。
大きく作ると肩にかけることができるので、軽いけどかさばるものを運ぶのにいいですよ。
東袋 あずま袋の作り方/布一枚たたんで縫うだけ/画像と手順/マチ付も・まとめ
布のほつれがないもの(端の始末不要なもの)なら、2カ所縫うだけでできる東袋。
基本形にマチをつければ、収容量が増える。
素材は丈夫なもの、木綿またはポリエステルが適しています。
反物サイズの幅で作ると、片手で持ち運ぶのにちょうどよい収納力。
お出かけにひとつ持っていると何かと重宝します。
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