着物を着ていて「染み」をつけやすいところは、袖・裾・衿、脇・背中です。
汗や皮脂で染みになることもあれば、食べ物の汚れがついてしまうこともあります。
大切なきものをできる限り汚さずに、そしてお出かけ先でも楽しく過ごせるようにしたいですね。
ここでは「着物につく染み」にはどんな染みがあるか、またすぐにできる対処法をお伝えします。
染みをつけやすいところと対処法
どこにどんな染みが付きやすいかをみてみましょう。
袖や裾の染み
袖や裾は、主に内側で肌にふれることで皮脂の汚れがつきます。
裾の外側は、歩くときに舞い上がったホコリや塵による汚れ、雨や泥のハネによる染みがつきやすいです。
衿や衿元の染み
衿や衿元は、食事の際の汁の飛びはね、化粧品などで染みがつきやすいです。
脇や背中の染み
脇や背中は、汗じみがつきやすいところです。
染みの予防法、具体的には
着物につく染みは、着ていると必然的についてしまう体から出る汗や皮脂があります。
外側からつく染みとして、食べ物や泥などがあります。
体からの染み(汗)を予防するには
体からでる汗は、汗じみとして残ることがあります。
それを予防するには、着物を脱いだら必ず着物ハンガーなどに吊るして湿気をとることです。
最低2時間は通気性のよい日蔭に吊るしておくとよいです。
汗をかいたかも?というときは、必ずやっておきましょう。
皮脂を予防するには
体からでる皮脂がつくところは、手首のところです。
予防としては、手首付近をきれいに洗ってから着用すると防ぎやすいです。
衿の外側からの染み予防は
衿は食べ物の汁などが飛びやすいです。
予防するには食べ物を食べないか、衿にハンカチなどかけておきます。
また化粧品をつけて染みにしてしまうこともあります。
お化粧をしてから着用する、化粧直しのときは肩からタオルをかけるなどで予防します。
食べ物の染みの対処法
染みはついてすぐのものは落ちやすく、時間が経過するほど落ちにくくなります。
ついたものは早めに染み抜きにだすようにしたいものです。
ただその場であわててしまい、染みをひどくするのは避けたいですね。
液体・個体どちらもその場ですることは
着物の上に落としてしまった食べ物は、とにかく乾いた布かティッシュでつまみとります。
液状でも広がらないように、乾いた布ですいとるようにします。
決して押し付けたり、こすらないようにしましょう。
生地表面が傷むと、修復しにくくなってしまいます。
染み抜きを頼むときは詳しく伝える
染み抜きを依頼するときは、いつ、何がついたのかを詳しく伝えます。
染みをとる溶剤は幾種類もあるので、適したものを判断してもらいやすくなります。
泥はねは特に注意
泥はねは小さな染みがいくつもできます。
染みの数が多いとそれだけ手間がかかるので、費用もかさみます。
小さな染みでも泥はねは思わぬ出費になりかねませんので注意しましょう。
きものの染み、予防法・その場でする対処法・まとめ
体から出る汗・皮脂の汚れによる染みは、できるだけ予防を。
外部からの染み・汚れも、予防を心がけましょう。
食べ物がついたときは、つまみとって汚れを複雑にしないようにします。
染み抜きに出すときは、いつ何がついたのかを必ず伝えます。
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