講座「上級までの道のり」その12「着物・長じゅばん・帯のたたみ方(名古屋帯・半幅帯・袋帯)」
講座「着物着付け上級までの道のり」12ページ目です。
ここでは「着物や長じゅばん、帯のたたみ方」をお伝えします。
着物を楽しんだ後は、当然「片付け」なくてはなりません。
最初は面倒に思えるかもですが、たたんでしまえば場所をとらないのが着物のよいところです。
素材や柄をめでながら、片付けそのものを楽しめるといいですね。
それぞれのたたみ方は別ページで写真つきで説明しています。
必要なところだけご覧ください。
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着物のたたみ方・本だたみのやり方
「本だたみ」というたたみ方が最もポピュラーなたたみ方です。
紋のついているもの、裾模様に金・銀箔等のあるもの以外は、「本だたみ」します。
たたむ場所は、着物の丈くらいのスペースがあるところで行いましょう。
慣れてくれば、その半分のスペースでも十分たためるようになります。
左方向を衿、右方向を裾にして広げてから始めます。
写真付きでの解説はこちらです。
浴衣のたたみ方と同じなので浴衣で説明しています。
長じゅばんのたたみ方
長じゅばんは、着物ハンガーにかけておけば型崩れせずに長期間吊るしておくことができます。
スペースあえあれば、シーズン中はそのままでもOKです。
収納する予定なら、手洗いかクリーニングを済ませて、たたみましょう。
半衿は次に着ることを考えて、つけておくとよいでしょう。
長じゅばんのたたみ方は、「じゅばんだたみ」とよばれ、着物より簡単です。
写真つきで解説していますのでご覧ください。
帯のたたみ方
帯も着物同様、脱いだ後しばらくハンガーにかけておきます。
たたむことで小さくなり、収納しやすくなります。
では順にたたみ方を説明します。
名古屋帯のたたみ方
この折り方をすれば、お太鼓として表に出るところに、シワがつくことはありません。
名古屋帯をたたむときは、右にたれ先を置いて、お太鼓の始まりを左に置きます。
お太鼓の始まりのところが三角になっているので、そこを左の端にして、胴に巻く部分をたれ先に向けて置いていきます。
たれ先のところで折り返して、左端の三角部分の手前で折り返します。
この後、三角部分だけを折って、たれ先を持って左端に重ねます。
写真つきでの解説はこちらです。
⇒「帯のたたみ方(袋帯・名古屋帯・半幅帯・兵児帯)はここを見れば大丈夫です」
※袋状になった名古屋帯(袋名古屋帯)は胴に巻く部分を開いてたたむようにします。
※京袋帯(新名古屋帯)は、長さを半分に折ってまたその半分に折って、たたんでいきます。
半幅帯のたたみ方
普段使いの半幅帯のたたみ方を、ふたつ紹介します。
建てて収納するたたみ方
たてて収納する場合は、表側を内側にして、端を10センチほどずらせて合わせます。
内側になる方の端を、控えるようにします。
端でない方から、緩く巻きはじめ、くるくるっと巻いていきます。
重ねるたたみ方
立てかけるまたは重ねる収納のたたみ方です。
4分の1か8分の1の長さにして、折り目がつぶれない様にたたみます。
半幅帯のたたみ方も名古屋帯のたたみ方とおなじページにのっています。
⇒「帯のたたみ方(袋帯・名古屋帯・半幅帯・兵児帯)はここを見れば大丈夫です」
袋帯のたたみ方
帯の表が内側になるように(中表)、丈を左から右へ二つ折りにし、輪を持って右に折り、さらに左へ折り返して、三つ折りのびょうぶだたみにします。
この状態で収納します。
着用するときは、下からニ枚目の帯端を引き出します。
このとき、左側の輪がずれないように、押さえておきます。
引き出した帯を下側の長さにそろえて、左へ折り、さらに右へ折り返して、六つ折りのびょうぶだたみにします。
こうすると、一番上から体に巻いていけます。
袋帯のたたみ方も同じページにのっています。
⇒「帯のたたみ方(袋帯・名古屋帯・半幅帯・兵児帯)はここを見れば大丈夫です」
男性の角帯は半幅帯と同じです
男性の角帯をたたむときは、半幅帯と同じ方法でたたみます。
兵児帯(へこおび)のたたみ方
表側をできるだけキレイに保ちたいので、中表にして端と端を合わせます。
その後半分の長さに折って、さらに半分に折ります。
これで最初の長さの八分の一になりました。
大人用兵児帯は、幅が広いので、このあと幅を半分か三分の一に折って収納します。
兵児帯の絞りの部分にアイロンを強く当てないようにしましょう。
これで着物の着付けができて、たたむことができるようになりました。
この先の講座は、あと四回で終了します。
柔らか着物の特徴、小物、写真の写り方、衿合わせなどをお伝えします。
では次にお進みください。
⇒講座「上級までの道のり」その13「柔らか着物の種類と特徴・着付けのコツ」