講座「上級までの道のり」その3「長じゅばんの役割や種類、半衿のとりつけ方法(ばち衿・広衿)」
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講座「上級までの道のり」その3「長じゅばんの役割や種類、半衿のとりつけ方法(ばち衿・広衿)」

アンティーク着物を和装ボディにきせてあるところ

講座「着物着付け上級までの道のり」の3ページ目です。

 

今回から着物の着付けを始めます。

 

着付けに必要なアイテムをご紹介しながら、取り扱い方、着方などをお伝えしていきます。

 

<練習用の着物について>

 

練習におすすめなのは「木綿の着物」「ウールの着物」です。

 

どちらも裏地がなく滑りにくいという理由からです。

 

それらがなければ、できるだけ滑りにくいものが始めやすいです。

 

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長じゅばんの役割・種類

 

着付けのはじめは、まず「長じゅばん」からです。

 

ゆかたを着る際には、「下着とゆかた」という着方でよかったですね。

 

ですが着物なら、「下着」と「着物」の間に、「長じゅばん」という下着の一種を着用します

 

「長じゅばん」は、着物を汚れや傷みから守る大切な存在です。

 

 

長じゅばんの役割

 

長じゅばんの大きな役割は二つです。

 

  1. 衿に別布(半襟)をつけて、着物の衿の汚れを防止する。
  2. 下着でありながら見せるおしゃれの役割をする。

 

おしゃれの役割というのは、着物の袖の「ふり」から長じゅばんの袖が少し見えるため、着物との相性がよいとおしゃれ度があがります。

 

 

長じゅばんの形は二種類

 

長じゅばんの形は「着物とそっくり」ですが、一緒ではありません。

 

大きな違いは、着物には「おくみ」がありますが、長じゅばんには「おくみ」がないことです

 

(「おくみ」は前の身ごろの衿側に付いている、幅が15センチくらいの部位をいいます。)

 

そのため、着物のようなたっぷりした前合わせにはなりません。

 

 

そして長じゅばんの形には二種類あります。

 

  • 「前身頃につけた衿が、そのまま裾までつながったタイプの長じゅばん」
  •  

  • 「前身ごろがつまんであって、おくみが付いているように見えるタイプの長じゅばん」

 

です。

 

 

半じゅばんと裾除けの組み合わせでも同じ

 

「長じゅばん」というと一枚のものをいいますが、上下に分かれた用途がおなじものもあります。

 

上下にわかれたものは「半じゅばん」と「裾除け」です。

 

普段~街着程度の着物に合わせます。

 

 

長じゅばんにつける「半衿」について

 

中年の女性ひとり

 

首の汚れ防止に別布をつけるといいましたが、それが「半衿」です。

 

首のすぐ続きに衿が見えていますね、それが半衿です。

 

 

「半衿」の大きさ

 

半衿は、長さ約100~110センチ、幅16センチほどの大きさです。

 

半衿は、肌に直接当たるので汚れがつきます。

 

白いものは汚れが目立ちやすいので、早めに付け替えましょう。

 

 

「半衿」は飾りの役目も

 

半衿は、着物の汚れの防止とともに、衿元を飾るものでもあります。

 

礼装には白、振袖には華やいだ刺繍の半衿を合わせるのが一般的です。

 

普段用やおしゃれ着には、好みの色柄を選んでつけてOKです。

 

半衿の詳しい例はこちらにまとめてあります⇒「半衿(はんえり)の種類と具体的な例を写真で解説しました

 

 

長じゅばんに半衿をつける方法

 

長じゅばんに半衿をつけるのは、普通手縫いでつけます。

 

針と糸で取り付けるので、慣れるまでは面倒かもしれません。

 

半衿は小さな面積しか見えませんが、顔のすぐ下なのでけっこう目に留まります

 

着物とのバランスや相性を考えて選びましょう。

 

 

一番ポピュラーな半衿付けの方法

 

現在多く用いられている方法は、 半衿を長じゅばんに付けて、プラスチックの芯をそこに差し込む方法です

 

「ばち衿」の場合の半衿の付け方をまずマスターしてください⇒「女性の半襟のつけ方(バチ襟)・誰でもできる写真詳細付き

 

礼装などの長じゅばんに多い「広衿」の半衿の付け方は⇒「女性の半襟のつけ方(広襟) ・誰でもできる写真詳細付き

 

 

針と糸を使わず半衿をつける方法

 

あらかじめ半衿に、マジックテープやファスナーがついたものもあります。

 

これなら縫う手間がなく時間短縮になります。

 

あらかじめ細工がしてあるので、つける長じゅばんが制限されるデメリットもあります。

 

 

次の講座で、半衿の付いた長じゅばんを着ます。

 

 

 

<補足・三河芯(みかわしん)での半衿の付け方>

 

昔からの半衿の付け方で、「三河芯」を使う方法があるので補足します。

 

「三河芯(みかわしん)」は、半衿をつけるのに芯にする厚い綿織物です。

 

長じゅばんに「三河芯」をいったん付けてしまえば、半衿だけを付け外しすることができ、 半衿だけを洗うのに便利です。

 

利用者は少なくなっていますが、こちらの方法を好む人もあります。

 

 

<必要なもの>

 

三河芯(幅10、長さ約110センチ) 針、木綿白糸、半衿 

 

 

1)長じゅばんの表衿の方から三河芯を付ける。

 

三河芯(以下芯という)の中央を決め、左右対象の長さになるように、長じゅばんの表衿に芯を置き、端から2.5センチのところを、木綿白糸でざっくりと大きい針目でとじつける。

 

 

2)半衿を表衿に取り付ける。

 

半衿の中央を決め、左右対象の長さになるように、1)の芯に1センチくるむようにして、マチ針で止め、糸目が表に出ないように表衿の0.2センチ内側を縫いとめていく。

 

(難しい場合は、半衿を1センチ折ってアイロンで折りあとを付け、芯にくるみ、ごく端の方をまつっていく。)

 

3)半衿と芯を重ねて内側に折り、余分の半衿布を内側に折り衿肩あきをまつる。

 

半衿と芯をぴったり合わせて衿の内側に倒す。

 

余分の半衿布は芯の内側に倒してしまい、中央から左右10センチくらいの、肩山につながるところまでを糸が表面にわからないように細かくまつる。

 

肩山にかかるところは、0.5~1センチくらい衿先にむかって、引っ張るようにしてまつる。

 

※バイアスに断った半衿を用いると、しわやよれがなくさらに美しく付けられます。

 




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