講座「上級までの道のり」の補足説明です。
着物を着るにあたっては「体型を補正しましょう」とお話してきました。
「体型の補正」は、寸胴(ずんどう・メリハリのない)体型にするために行うものです。
洋服の似合うナイスバディの人は、寸胴にすることに抵抗があるかもしれませんね。
今回は「体型を補正する」にあたって、補足説明をさせてください。
着付けで補正が必要な人とそうでない人
体型の補正で一番気になるところはウエストです。
ウエストの補正が必要かどうかを具体的にいえば、
- 補正が必要な人⇒バスト・ヒップとウエストの差が大きい人
- 補正が必要でない人⇒バスト・ヒップとウエストの差があまりない人
ということです。
細身の人もふくよかな人も、これはあてはまります。
ただしよほどウエストの太い人でない限り、薄いタオルをウエストに一枚巻くのはおすすめです。
それは着付けのときに締めるひもが、痛みの原因にならないようにするためです。
着物姿が映える補正とは
次に、着映えのする補正について、二つにわけてお話します。
- 礼装・正装のときの着映えをよくする
- 細身の人が通常の着物姿の着映えをよくする
礼装・正装のとき着映えをよくする
礼装や正装をするとき、「着映えしたい」、「もっと華やかに演出したい」という場合には、バスト周りにも補正を加えます。
いわゆる「鳩胸」にするわけです。
具体的には、
- バスタオルなどを巻き付ける
- コットンをバストに置く
さ骨近くが貧弱なかたは、ここにもタオルやコットンを適量置いて厚みを出します。
上半身を立派にみせることができ、着姿が映えます。
細身の人が通常の着物姿の着映えをよくする
細身の人はウエストの補正をしただけでは、やや貧弱な仕上がりになりかねません。
特に上半身がどうしても貧弱に見えるという人は、
バスト周りにフェイスタオルをまくまたは置いくと、バランスがよくなります。
バストの大きい人は特に注意
バストの大きい人は、洋服なら着映えがしてうらやましがられます。
でも着物を着るときは、それなりに補正をした方がよいです。
ブラなしで着物を着ると、帯の上にバストがのって老けた印象になってしまいます。
まずおすすめは、和装用のブラジャーをすることです。
胸を平たくすることで若々しくすっきりとした着姿になります。
体型補正と着姿が映える補正について・まとめ
着付けのとき補正をするのは、平面構成の着物・帯をフィットさせやすくするため。
礼装正装は着映え重視で補正を考える。
普段の着物姿のときは、見栄えと着心地のよさで適量を各自決めてくださいね。
厚みを調整できるものもあるので、ご自身に合ったものをえらんでください。
通気性がよく、吸湿性のよいものが、着心地、手入れともによいですよ。
私は「フェイスタオルと腰ひもで手作り」したものをいくつか作って利用しています。
こちらに写真つきで解説したので、よかったらお試しくださいね⇒着物のときのウエスト補正「タオルで胴帯」の作り方 詳細解説
きらこ よしえ
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