着物は季節感が大切とはよく言われますが、季節感をあえて出したくない場合もありますよね。
目立ちたくないとき、特別に見られたくないときなど。
そんなときは、「無地」「格子柄」「縞模様」「幾何学模様」の着物が活躍します。
これらを利用すれば、気軽に洋服のような感覚で利用できるようになるでしょう。
ここでの「季節を問わないコーディネート例」は、40代以降と想定しています。
でも年齢の制限ってあまりありません。
これは管理人の少ない手持ちの中からのコーディネートですから、あくまで一例としてご覧くださいね。
青系の袷(あわせ)の着物と名古屋帯
コーディネートした着物について
着用している着物は、裏地のついている着物です。
地の色は紺色と濃紺が部分的にありますが、近くでみないと分からないくらいです。
白い点々で模様の輪郭を表していて、模様は蝶、モミジ、菊、牡丹、青海波といったいくつもの模様があります。
パッと見では「青色の着物だわね」という印象です。
模様は純和風で手が込んでいるように見えます。
でもこれプリントされた生地で、つまり「洗える着物」です。
コーディネートした名古屋帯について
帯は「袋名古屋帯」で、全通柄(模様が全体についている)の紅型(びんがた)模様です。
帯の長さは、お太鼓部分の長さ:113センチ、手と胴部分の長さ:241センチ、全長:354センチ でした。
柔らかめですが扱いやすい長さの帯です。
後ろ姿
真冬にむきませんが、それ以外の袷(あわせ)の時期ならいつでもOKです。
一見無地に見える着物なので、主張することなく帯が合わせやすいです。
主張なしの帯揚げ・帯締めのコーディネイト
合わせる小物ですが、帯揚げは明るめの茶色。
帯締めは、帯の模様に溶け込みそうなくすんだ赤と薄い青の二色使いのもの。
季節感なしのコーディネートなので、帯周りはすっきりとさせます。
半衿は薄いクリーム色のもので、普段使いのものです。
小物を変えてもう一つの着物姿
次に着物と帯を変えず、もう一つコーディネートしてみました。
- 帯揚げは多色の縞模様のものをたっぷり出す
- 帯締めは帯とおなじような白主体で色糸の混じったものを合わせる
単に自分の好みの色や立場を主体に考えたコーディネート例です。
ちなみにこの日は、午前中着付けのレッスンがありました。
生徒さんとともに何度か帯をつけたり外したりしたので、かなり着物がくずれかかっています(お許しを)。
季節感がないので気軽にふるまえる
季節感のないコーディネートは、カジュアルでまさに普段着として、軽いお出かけに最適です。
午後にこの姿で、スーパーへ買い物に行ってきました。
青系の着物は、紺のスーツにも似た印象になると思います。
少し改まった印象にもなり、仕事向きの色ともいえます。
季節を問わない着物姿(普段~お出かけ着)40代以降の例・青系きものでのまとめ
季節感のない着物と帯で、自分の好みで気軽な装いができます。
無地、それに近い柄、格子柄、縞模様、幾何学模様の着物や帯が適しています。
目立つのを避け、特別視されたくないときに。
モノトーンでまとめると、より洋服に近い印象を持たせることができるでしょう。
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