着物は季節に応じた着こなし(おしゃれ)ができるところが魅力の一つですね。
ですが季節感を重視すると、1シーズンにったった1~2回だけの出番で終わってしまうことも。
そこで季節感がなく、秋、冬、春の3シーズンに何度も着られる着物があると重宝します。
夏以外の秋、冬、春の3シーズンに活用できる着物はどんなきものなのか、紹介しますね。
3シーズンの着こなしにおすすめの着物
秋・冬・春を通して無難に着こなせるのは、無地の着物です。
「無地」つまり一色の色のものですね。
着物を無地にすると、帯合わせはかなり広がります。
では具体的に、3シーズン着られる着物の色や模様についてまとめますね。
3シーズン着用できる無地の着物
無地、一色の色は、淡い色合いの暖色系、黄色、黄緑色がおすすめです。
秋・冬をとおして考えるとやはり暖色系がよいです。
着物が無地のときの帯のコーディネート例です(上の写真)。
深緑色の無地の着物に、唐花をモチーフにした帯を合わせました。
これは春にも秋・冬にも大丈夫です。
季節感が特にないため、帯はいくつも合わせることができます。
3シーズン利用できる着物の模様は縞・格子
無地とともに季節感のない着物として、「縞」や「格子」があります。
「縞(しま)」は縦じまと横じま。
「格子」はたてよこの縞を組み合わせたもの。
縞や格子の着物にも、合わせられる帯の模様は多くあります。
3シーズン利用できる着物の模様は幾何模様
◆麻の葉模様の着物
幾何模様(幾何学模様)
もシンプルな模様ですし季節感がありません。
また和柄の中でも、
- 七宝繋ぎ
- 青海(せいがい)波
- 網目
- 籠目(かごめ)
- 麻の葉
などの幾何文様はおすすめです。
これらは帯合わせを多少考える必要がありますが、3シーズンOKです。
色数をおさえると、より合わせやすくなります。
3シーズン利用できる四季の草花
そのほか四季の草花が描かれている着物は、季節を問わず着用できます。
数種類かそれ以上の草花が描かれていて、季節を限定していないと思われるモチーフのものです。
たとえば、一枚の着物に「桜・藤・桔梗・菊・椿・梅」などいくつもの花が描かれている。
⇒「季節はいつ?」と考えなければならないものは、季節がないということですね!
四季を問わないモチーフをフル活用
そのほかにも、和服の柄の中で季節を問わないモチーフ、模様があります。
<季節を問わないモチーフ>
- 吉祥文様としてパターン化した柄⇒吉祥文様はおめでたい意味のある模様で、鶴・亀・鳳凰・松竹梅・宝尽くしなど
- 実際に存在しない唐花や唐草
- 源氏香(げんじこう)やかんざし、矢羽根などの道具や器物
- 兎・雀・蝶・千鳥などの動物や昆虫の模様
- 海外から入ったオリエンタル文様やコプト文様、更紗文様
以上のように、季節が限定されない模様はたくさんあります。
◆更紗模様
飛び柄のきものもコーディネートしやすい
最後に、「飛び柄」の着物もおすすめです。
ぽつぽつと少しだけ柄がはいってる着物です。
季節感のない柄を選ぶようにしてくださいね。
無地とほぼ同じような感覚で利用できますよ。
秋冬春の3シーズンに着られる着物はどんなきもの?柄/模様/モチーフ・まとめ
着物のコーディネートに迷ったら、「無地」か「飛び柄」の着物がおすすめです。
季節感がなく3シーズン着られ模様は、縞・格子・幾何模様。
四季花や季節を問わないモチーフを知って、長く楽しみましょう。
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