夏の着物のお出かけにうってつけの日となった、7月中旬の夕刻です。
軽いパーティーへと、着付けの練習をされてからタクシーで直行されたので、涼やかなお顔のまま出席されたことと思います。
恵さんのお召し物はおばあさまのもので、一度も袖を通していなかった絽のお召し物です。
とても軽く、肌触りがさらりと心地のよい作家もののお着物です。
このお着物でのお出かけのため、着付けの練習はこのお着物でされていていたのですが、今日のお出かけにちょうどよい名古屋帯がなかったため、先日仕立てをたのみ出来上がったばかりの帯をお持ちになりました。
帯の見立てには、お着物を持参されてぴったりのものを相談なさったそうで、満足のいくものではありますが、「地味かもしれない」とご心配のご様子でもあります。
お若いのでお花がもっと大きいものでお求めになるかと想像していたのですが、じっくりお決めになっただけあって、とてもよくお似合いになるコーディネートだと思います。
落ち着いて控えめな物腰の恵さんですが、お仕事はバリバリとこなしていらっやって、パーティー会場でも主催者側のようなのでお迎えする立場として今日はお召になるようです。
夏着物をきちんと着てお出かけになるのは初めてのようで、少し緊張されていたかもしれません。
お着物でおいでになるお知り合いもいらっしゃるようなので、きっと会場でも楽しい会話ができたことでしょう。
恵さんのコーディネートの基本は、おばあさまの残された気品のあるお着物が基本です。
薄いグレー、シルバーなど、シックで品のある地色が印象的でしたので、帯合わせが一層楽しくなることでしょう。
涼し気に装うために、半衿をもう少し細くだしてもいいかもしれません。
衣紋の抜きは少なめにして、若々しさを表現しました。
お太鼓用の帯枕をお持ちではなく、振袖変わり結び用のお太鼓枕だったため、今日のお太鼓は高く大振りなものになっています。
帯枕を変えると、後姿に変化が出ますので、次回はそうした細かいお話しもしたいものです。
夏のお出かけの着物姿の名畑恵さん。
お仕事は「NPO法人まちの縁側育くみ隊」で理事(事務局長)をなさっています。
モスグリーンのピアスがお似合いのキュートなお嬢様です。
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