「下駄でお出かけしたら、鼻緒のところが痛くって・・・」
下駄をはいて足が痛くなる経験をする人は少なくないです。
痛みがあると楽しさも半減してしまいますね。
とにかく下駄で痛くならないように、できる予防や対策をしておきましょう。
- 下駄で足が痛くなる理由
- 対応策
- 予防方法
について順にお話しますね。
下駄で足が痛くなる理由
下駄をはいて歩くと痛い、それは「鼻緒ずれ」してしまうからです。
「鼻緒ずれ」になってしまう原因は、
- 鼻緒の芯がかたい
- 鼻緒の材料がかたい
- 前つぼがきついまたは鼻緒がゆるい
- 足指が慣れていない
などが考えられます。
原因が一つでないこともあるので、もう少し詳しくみていきますね。
下駄で足が痛くなる具体的な理由
◆鼻緒の芯の素材が堅い⇒足の動きに添わないので擦れて痛くなる
◆鼻緒の材料が固い⇒足の甲にあたる素材がかたいので皮膚がこすれる
◆前緒(前つぼ)がきついまたはゆるい⇒きつい場合は指を圧迫し歩くたびに圧迫が加わるので痛みがおきる。ゆるい場合は下駄の上で足が動き鼻緒と摩擦がおき皮膚がすれる
普段は下駄をはくことがないので、足指が慣れていませんね。
靴でないため歩くときの振動が吸収されにくく、脚の痛みを感じる人もあります。
他に歩き方が関係していることもあります。
下駄の痛みはここで発生する
◆痛みがでやすいところ(鼻緒ずれがおきやすいところ)
下駄をはいて足が痛くなる場所は、
- 指の間
- 前つぼから数センチのところ
- 後ろつぼの少し前のところ
が擦れやすいです。
いったん擦れて痛みが出だすと、同じところが擦れ続けるので、痛みはおさまりません。
なので事前の対策をしておきたいですね。
下駄の鼻緒ずれの対応と予防法
お出かけ先で痛くなった場合、まずはその対処法をお話します。
痛くなりそうなときの対処法
キズバンドやガーゼを使う
はいていて痛くなりそうな気配がしたら、鼻緒とまさつの起きている足に傷バンドをはり、摩擦を少しでも減らします。
指の股の間が痛くなりそうなときは、ガーゼやばんそうこうを使ってみるとよいです。
指の股の間に小さく切りたたんだガーゼを当てておくと、直接皮膚に鼻緒が触れるのを防ぐことができます。
また、ばんそうこうを使用する場合は、鼻緒に隠れるように斜めに貼ると目立ちにくいですよ。
ワセリンを使う
またワセリンを使ってみましょう。
ワセリンを指の股や足の甲に塗って様子をみましょう。
ワセリンは皮膚の表面に膜を作り、鼻緒との摩擦による傷つきを防ぎます。
また、ワセリンの油分が鼻緒と指の間の摩擦を緩和する役割を果たします。
ベビーパウダーを使う
ベビーパウダーを使うのもおすすめです。
ベビーパウダーを指や鼻緒に軽く塗っておくと、皮膚表面が滑らかになり、摩擦による傷つきを緩和する効果があります。
痛くならないための予防法
初めて下駄をはく人や、過去に下駄で痛くなったことがある人は、長時間下駄で外出するなら、予防できることをやっておきましょう。
自分に合うよう鼻緒をすげる
予防のために最もよいのは、専門店で鼻緒をすげてもらう
ことです。
履物の専門店では、下駄の鼻緒と台を選んでから、自分の足に合うよう鼻緒をすげて(取り付けて)もらえます。
自分の足にぴったりなので、痛くなることはまずありません。
とはいっても、近くにすげてくれるお店がないこともありますね。
そんな場合は、すぐはける下駄を購入することになりますね。
下駄のサイズは靴のように細かい刻みがなく、女性の場合はMかL、あるいはフリーサイズくらいです。
この中から選ぶので、合わないこともあるわけです。
そこで、実際のお出かけ前に、こんな予防を試してみてください。
下駄鼻緒ずれの事前の予防法
そこで初めておろす下駄は、出かける前にこんなことをしておきましょう。
<お出かけ前の予防法>
- はいてみて鼻緒がキツイようであれば、手指を使って鼻緒を少しのばしみる
- 屋外を数分間歩き足を慣らす、それを2~3回
- 前つぼ(指で挟むところ、赤丸のところ)や鼻緒をもみほぐして固さをとっておく
- 鼻緒の内側と足の甲にベビーパウダーをはたいておく
- 「鼻緒パッド」を利用する
ベビーパウダーがない場合は、「ろう」をすり込んでおいてもよいです。
鼻緒パッドとは
鼻緒パッドは、下駄の鼻緒が痛くなるのを防ぐために使われるものです。
サンダルの鼻緒にも使えるので、試してみるのもよいですね。
鼻緒ずれしにくい下駄の選び方
下駄を選ぶときは、試し履きをして足に合うものを選ぶことが大切です。
ですが、少し試しただけでは分かりづらいですね。
それでも鼻緒ずれをおこしにくい下駄というのはあります。
それは「鼻緒が広く柔らかい材質のもの」です。
最近は幅の広い鼻緒のものも出回っています。
また注意したいのは、歩く度に足が動いてしまう鼻緒のゆるいものです。
ゆるすぎる鼻緒もすれて足が痛くなりやすいので、ぴったりフィットしたものがよいです。
下駄のサイズと歩くときの基本
さて最後に、下駄のサイズについて。
下駄はかかとが1~2センチはみ出して履くものです。
それを見込んで靴の適応サイズという表示がされているはずです。
そして歩くときは、親指と人差し指で前つぼをしっかりつかむようにして、歩くようにしてください。
そうすると、疲れにくく背筋ものびやすくなりますよ!
下駄でお出かけのときの持ち物
最後に素足で下駄をはいてお出かけのとき、鼻緒ズレを予防するための持ち物をまとめておきます。
- ワセリン
- ガーゼ
- ばんそうこう・キズバンド
- 白足袋(レースの足袋ソックス)
ワセリンをぬってからばんそうこうをするなど二つのアイテムを使うのももちろんいいですし、
浴衣に合いそうな薄手の足袋ソックスをその上にはくことで、さらに予防につながるでしょう。
下駄で足が痛い!鼻緒ズレの原因と対応策 予防法を詳しくお伝えします・まとめ
素足で下駄のおでかけの前に、上記の予防法をしておくのをおすすめします。
また出先で痛くなり始めたら、すぐに持っているもので対応してみてください。
自分のためだけでなく、お連れさんの足が痛くなるかもしれませんから。
◆浴衣の時の肌着何を着る?必要ない?選び方や代用できるもの
◆便利な和の小物・浴衣でお出かけのときの持ち物・デートもこれでOK
◆浴衣のときの帯・どんな種類がある?詳しく解説
コメント