これから浴衣をはじめたい方へ。
浴衣の帯を自分で結べたらいいですよね。
最初は誰でも「難しそう。。。」と感じます。
なので、最初の一歩として最も簡単に結べるものをやってみましょう。
扱いやすい「浴衣帯」で、簡単に結べるものを紹介しますね。
手順に入る前に、まずはどんな帯が「浴衣帯」なのか紹介します。
浴衣帯とは具体的に
◆浴衣帯
「浴衣帯」は、薄くて軽く、浴衣に合うよう色が鮮やかな帯が多いです。
- 幅が15~17センチ
- 長さが3.5~3.8メートル
このような鮮やかな色目以外にも、格子柄や花模様があるものなどもあります。
浴衣には、薄い生地で軽快な印象のものを合わせましょう。
浴衣帯で簡単にかわいく結べる帯結び
では初めて自分で結んでみよう!という初心者さん向けおすすめを紹介します。
簡単なそしてかわいい浴衣帯の結び、二種類を紹介します。
- 「リボン返し」
- 「花角出し」
「リボン返し」だけでも覚えれば、自分で結んだ!という達成感でかなり満足できるはずです。
帯結びに共通すること
帯結びをするときの共通点をまずおさえておきましょう。
- 帯の形がどんなものでも、帯を胴に二巻きして引き締めてから形をつくる
- 胴に巻くときは、ぴったりと胴にフィットするよう巻く
- 体の前側で結んで形を作ってから、背中に半周回す
おすすめの簡単かわいい帯結び「リボン返し」
最も簡単だと思えるのが「リボン返し」という帯結びです。
では、やってみましょう。
1.胴に二巻きし、ひと結びする
胴に二巻きして、体に密着するよう帯を引き締めます。
「手」(最初巻き始めた方)と「たれ」(手でない方)の長さがほぼ同じになるようにして、手の方が上になるようひと結びします。
2.小さく羽根をとりちょうちょ結びする
小さく羽根をとって(リボンを結ぶように)結びます。
ちょうちょ結びをするということです。
羽根(リボン)になったところを軽くひらいて形を整えます。
羽根の大きさはだいたい15センチくらいです。
3.「たれ」を結びめの後ろから前に通す
「手」と「たれ」のどちらか長い方の先を、結び目の後ろ側から前に通し、短い方も同じようにします。
リボン(ちょうちょ)結びの上に、手とたれの先がのって、全体にボリュームのある結びが出来上がります。
全体のバランスを見ながら形を整えます。
4.右方向に背中に回し完成
◆帯結びを背中中心に
右方向に後ろに回して、背中の中心に形がくるようにすれば、リボン返しの完成です。
この結びは、歩くと「手」と「たれ」の先が動くので、軽快な印象になります。
若い女性が結べば、かわいい印象になります。
帯の色により、どんな年代の方でもOKです。
おすすめの簡単かわいい帯結び「花角出し」
もうひとつ浴衣の帯結び「花角出し」も簡単です。
見ための変化をつけやすいので、基本ができるようになったら、アレンジも試してみてください。
こちらもどんな年代の方でも合うのでぜひマスターしてください。
1.巻き始めの「手」を下にしてひと結び
手先を半分に折って35センチとって、胴に二巻きします。
手を下にしてひと結びします。
たれは肩にあずけておきます。
2.羽根をつくる
手先を左(自分で着るので自分の左側です)に向けて、たれをおろします。
そこにできた輪に手を差入れ、たれの元の近くをつかんで引っ張り出します。
引っ張り出したたれと、手先の長さが一緒になるように調整しながら、しっかりと結びます。
今できたのを羽根と呼びます。
羽根を開いておきます。
いまは「たれ」だけが長く下がっています。
3.「たれ」を結びめの内側から二度通す
◆簡単浴衣帯結び・花角出し
長い「たれ」を結び目の下から通します。
もう一度「たれ」を、結び目の下から通して、長さを調整します。
左右の羽根の先が均等にでていることを確認し、全体を整えます。
4.右方向に背中に回して完成
◆簡単浴衣帯結び・花角出し完成
右回りに回して、背中の中心に結びがくるようにして「花角出し」の完成です。
写真で見ると、リボン返しと同じような出来栄え?のようにみえるかもしれませんね。
でも花角出しの方がボリュームのある帯結びになります。
写真の例だと、帯が赤と黄なので若い女性向きですが、シックな色調の帯や浴衣にすれば落ち着いた雰囲気になり、どんな年代の方にも合うことでしょう。
「花角出し」結び方を変えずにアレンジすると
リバーシブルのゆかた帯であれば、アレンジの仕方によってずいぶん違った雰囲気になりますよ。
基本の「花角出し」が結べるようになったら、少しアレンジを加えてみてください。
あなただけのオリジナル結びが楽しめますよ。
結び方は同じです。
◆花角出しのアレンジ
このアレンジの結び、だいぶ変わったように見えますが、基本の結びと変えたところはこの三点。
- 右側に見える羽根を赤色の方にした
- たれを巻くとき赤い方が見えるようにした
- たれの最後の長さを短くした
同じ結び方ですが、色の出し方で雰囲気が違ってきましたね。
1の右側に見える映えを赤にするのは、羽根を作ったときに裏側の赤い面を表に出すようにするだけ。
2のたれを巻くときも、黄色でなく裏の赤い面を表に出すようにしただけ。
※帯をひねることで表に出る色をかえます
ぜひ試してみてくださいね。
浴衣の帯・簡単でかわいい結び方を紹介します、ゆかた帯だからすぐ・まとめ
ゆかた帯を使って簡単でかわいい感じの結び方を二種類紹介しました。
羽根になるところなど部分的に裏側の色を出すことで、印象がかなり変わるのでお試しくさだいね。
<関連ページ紹介>
◆リボン返しの結び方・兵児帯でふんわり・説明とアレンジ
◆「花角出し」をシックな色目のカジュアル着物に結んでみるとこんな風になります
※このページでは前で結ばず後ろで結んであげているところです。
◆浴衣の帯締め・結び方のアレンジで個性的に・手芸用の紐OK
コメント