女性の浴衣の着方の説明をします。
浴衣は着物の一種で着付け方はきものと同じです。
着る方法は指導者によって若干違いがあります。
ここでは、きらこよしえが着付け教室で指導している方法でお伝えします。
入門者さんに分かりやすい着付け方です。
浴衣着付けの全体像を理解していただくための、ざっくりとした説明です。
講座「着付けのおけいこ入門・浴衣で入門」その1・スタンスと主な内容について
全6回で浴衣でお出かけできるまでの内容になっています。
女性の浴衣の着方・詳細説明
下着の着用
最初に下着をつけます。
着物用の体型にするため、体のくぼみにタオルなどまいて補正します。
下着について
下着は首回りが大きく開いたものなら、形はどんなものでもかまいません。
夏なので汗をよく吸収する薄手の素材で、できれば半そでのものがよいです。
「和装スリップ」というワンピース型のものが便利です。
バストが大きい方は、「和装ブラ」または胸の高さを抑えられる「スポーツブラ」が適しています。
体型の補正について
ウエストの細い方は、フェイスタオルを幅半分に折って胴に巻きつけ、腰ひもで押さえます。
ヒップの上にくぼみのある方は、フェイスタオルを六分の一の大きさに折ってあてて腰ひもで押さえます。
つまり身体を寸胴にさせるわけですね。
浴衣は体を寸胴にする着崩れしにくくなります。
- 浴衣を着るときは、バストからヒップまでできるだけ寸胴の体型にすることで、着姿が美しくなります
浴衣を着る
浴衣の掛け衿に、「はめ込み芯(衿芯)」をいれて、浴衣に袖を通します。
浴衣をはおり、袖山をピンと引っ張って、背中心が真ん中にくるようにします。
下半身の身ごろを整える
衿先から20センチ位のところを持って、床からあげ上前の位置を決めます。
下前を右の腰にあて、つま先が足首から10センチくらい上ほどの位置にあげます。
下前が動かないよう左ひじでおさえたまま、
上前を決めた位置に戻して、つま先が足首から5センチほどの高さになるようあげます。
腰から下にたるみが出ないように、腰ひもをしっかり締めます。
裾線がまっすぐで、つま先が上がっているのを確認してください。
左右の身八ツ口から手を入れて、手刀で前後身ごろを整えます。
- 浴衣の裾は、くるぶしを目安にする
- くるぶしが出てしまうくらいが若い方向き
衿を合わせ上半身を整える
衿は、のどのくぼみのところか、少しだけ下で合わせます。
首の後ろ側は、指3~4本分くらいあけます。
そのとき下前の衿の底を内側に三角におりあげてから、上前の衿を合せます。
バストのすぐ下で腰ひもを締めます(「胸紐(むなひも)」を締めるといっています)。
ひもを締める位置は、胃をさけます。
背中のシワを左右に引いてとり、胸や脇のたるみがあれば胸紐の下に引いてとります。
おはしょりの底を整える
おはしょりの底を、前後・左右同じ位置に整えます。
だて締めをその上に締めます。
伊達締めは、二度掛けしてクロスし、端は挟み込みます。
女性の浴衣姿の完成です。
帯結びについて
このあと帯を結びます。
浴衣に結ぶ帯は「浴衣帯」か「半幅帯」。
最近は「兵児帯(へこおび)」も人気があります。
おすすめの初心者向けの帯結びはこれです。
「浴衣帯」「半幅帯」なら、これがおすすめ⇒文庫結び(半幅帯)の結び方手順を写真入りで解説・アレンジも紹介
「兵児帯」なら、これがおすすめ⇒リボン返し(兵児帯)の結び方とアレンジ・手順を写真入りで解説しました
最初のページはここです⇒講座「着付けのおけいこ入門・浴衣で入門」その1・スタンスと主な内容について
全6回で浴衣でお出かけできるまでの内容になっています。
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