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男性と女性の着物の違いは?なぜ?袖や羽織も違う?

浴衣姿 男女 カップル

着物には男女の違いがあります。

和装や着物における男女の違いは、デザイン、色、柄、構造など、いくつかの点で異なります。

ではどんな違いがあるのかをみていきましょう。

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男女の着物の違い

デザイン・構造の違い

女性の着物は、袖が長く、特に未婚女性のものは「振袖」と呼ばれる長い袖が特徴的です。

身丈も長く、ひもでウエストの位置で長さを調整します。

男性の着物は、袖が短く、身丈も女性より短め。

全体的にシンプルなデザインとなっています。

色・柄の違い

女性の着物は、色鮮やかで、花や季節の風物詩をモチーフにした柄が多いです。

年齢や結婚の有無、場の格式に応じて選ぶ柄や色が異なります。

男性の着物は、地味な色が主流で、黒、紺、灰色、茶色などの落ち着いた色が多いです。

柄もシンプルで、細かいものや無地などが一般的となります。

帯の違い

浴衣 後ろ姿 カップル

女性の帯は広く、お太鼓結びがよく結ばれます。

帯結びの種類はとても多く、多種多様な帯締めや帯揚げでアクセサリーのようにコーディネートします。

男性の帯は細く、シンプルに結ぶことが一般的。

帯締めや帯揚げは使用しません。

アクセサリーや小物の違い

女性の着物のコーディネートに合わせて、帯留めや帯締め、帯揚げなどの小物を使用します。

男性の和装のアクセサリーはシンプルで、根付けや足袋などの基本的なものが主です。

履物の違い

下駄 草履 雪駄 足元 新年

女性は草履や下駄を履くことが一般的です。

特に草履は正式な場ではよく選ばれます。

男性も草履や下駄を履きますが、デザインや色は女性よりも控えめでシンプル。

これらの違いは、日本の歴史や文化、社会的な背景に基づいています。

ただし、現代では多様性が増してきており、従来の枠組みにとらわれない和装のスタイルも増えてきています。

男女の着物で袖はどう違うか

紬着物 ふり

◆女性の着物の「ふり」

男性用の着物と女性用の着物では、袖の作りが異なります。

女性用の着物の袖は「振り」と呼ばれ、脇に縫い合わされていない部分があります。

この脇の縫われていない部分を「身八つ口」と言います。

身体側の部分が大きく開く特徴があります。

男性用の着物の袖は、腕が出る部分以外は身体側が縫い合わされており、「身八つ口」はありません。

これらの違いは、着物を着る際の動きや見た目に影響を与えます。

男女の着物で羽織はどう違うか

着物 羽織 白 夏

男性用の羽織と女性用の羽織では、いくつかの違いがあります。

具体的な違いは以下の通りです。

  1. 衿:男性用の羽織では、衿の表側に千鳥ぐけ(衿を折り返すこと)をしません。一方、女性用の羽織では千鳥ぐけをします。
  2. 袖:男性用の羽織には脇あきがありません。つまり、袖丈=袖付けです。
  3. 身八つ口と振り口:女性用の羽織には身八つ口と振り口があります。
  4. 襠(マチ)の形:男物の襠の形は三角形で、女物の襠の形は台形です。

男女の着物の違いがあるのはなぜ?その理由

着物の男女の違いは、日本の伝統的な文化や価値観、さらに日常生活の中での役割分担などが影響しています。

主な違いとその背景をあげてみます。

<デザインと色>

女性の着物は豪華で華やかなものが多く、色や柄が多様です。これは、女性が伝統的に家の中や特定の場所での社交の場で目立つことを期待されていたためです。

一方、男性の着物はシンプルで地味なものが多い。

これは、男性が公の場で活動することが多かったため、控えめで堅実な姿勢を保つことが求められたからです。

<形>

男性の着物は比較的ストレートで細身です。

女性の着物は、特に袖などが広く、豪華なデザインが施されることが多い。

<帯>

女性の着物に合わせる帯は幅広で、結び方も複雑で豪華です。

男性のものはシンプルで細めの帯が多い。

<アクセサリー>

女性は帯締め、帯揚げ、簪(かんざし)など、様々なアクセサリーを身につけます。

男性は比較的アクセサリーは少なく、シンプルなスタイルを保つことが多いです。

これらの違いは、日本の歴史や伝統、そして日本の男女の役割や立場が反映されています。

男性が外での活動を中心とし、女性が家庭や内部の活動を中心とした時代の名残りともいえます。

現代では、男女の役割が大きく変わってきているため、着物のスタイルやデザインにも変化が見られるようになってきましたが、伝統的なスタイルの着物は今も多くの人々に愛されています。

男性と女性の着物の違いは?なぜ?袖や羽織も違う?まとめ

男女による着物の違いはさまざまあることがわかりました。

それは、日本の歴史や伝統の中でつちかわれてきた男女の役割や立場が反映しています。

現代は男女の役割も変化していますが、伝統的なスタイルの着物は今も愛されています。

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プロフィール
この記事を書いた人
きらこよしえ

着付け師範として着物着付け教室を運営。簡単着付けの2部着物など考案、雑誌に取り上げられたり、着物用下着など監修者。温泉好きでスーパー銭湯や温泉巡りでドライブ旅行趣味。温泉ソムリエ資格取得。旅系ブログna58.net YouTube運営。

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