男性の着物の着付け方を説明しています。
男女の違いを先に紹介し、着付けに入りますね。
着物を着ることのできる女性が、着つけてあげるのを前提にお話します。
男性の着物と女性の着物の違い
<男性の着物の特徴>
- 脇は閉じてある
- おはしょりがない
<女性の着物の特徴>
- 脇が開いている
- おはしょりがある
男女の着物の着方の違い
<男性の着物の着方の特徴>
- 衿を首につける
- 帯は細い(11センチ前後)
- 帯を下腹に締める
<女性の着物の着方の特徴>
- 衿を後ろ首から離す(衣紋を抜く)
- 帯の幅は15センチ以上ある
- 帯はバストのすぐ下に締める
男性の着物の着付け方法
下準備として、下着をつけ足袋をはきます。
ウエストの細い人は、タオルを巻いて寸胴に近づけます。
男性の補正用品の作り方とつけ方は
⇒ 「男性の着物の補正用品・自分で作る方法です」
⇒ 「男性の着物の補正用品・自分で作る方法です」
着物の下着と足袋について
下着は和装用のものであれば、肌じゅばんとすててこ。
特に和装用にこだわらなくても、吸湿性のよい下着であればかまいません。
足袋は普段用なら、紺やねずみ色などの色つきのものを利用します。
長じゅばんを着る
- 半衿のついている長じゅばんに袖を通す
- 袖山の両端ピンとはり、背中心が体の中央にくるようにする
- 長じゅばんの衿が首の後ろにぴったり添うようにし、下前の衿先を左の腰にあててから、上前の衿先を右の腰にあてる
- 長じゅばんの衿が体の前の中央で交差されているのを確認する
- 腰紐をおなかのやや下に二巻きして、しっかり締める
着物を着ます
- 着物に袖を通す
- 袖山の両端をピンとはり、背中心が体の中央にくるようにする
- 着物の衿が首の後ろにぴったり添うようにし、下前の衿先を左の腰にあててから、上前の衿先を右の腰にあてる
- このとき半衿が左右対称に1.5センチから2センチ見えるよう衿を合わせる
- 腰紐をお腹のやや下に二巻きして、しっかり締める
以上で着物の着付けが終わりました。
着あがりと注意したいこと
着あがりは、以下のことを確かめてください。
- 上半身が少々ゆったりとした感じであること
- 背中心が必ず背中の中心であること
歩きやすくするため着終わったら、
- 脚を肩幅以上に開いて腰を落とし、股割りをしておきます
男性の着付けのコツをまとめると
男性に着物を着つけるときは、後ろ衿を首につけますが、前衿を詰めすぎないようにしましょう。
腰ひも・帯ともに、お腹の少し下ですが、後ろは前より上がり気味にしましょう。
このあと普段用の着物には、「兵児帯」か「角帯(かくおび)」をします。
「角帯」の結び方の詳しい説明⇒ 「メンズ(男性)の浴衣帯結び「貝の口」「浪人結び」を写真付きで説明中」
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