◆温泉で浴衣姿
旅館に宿泊すると「浴衣」がおいてありますね。
着るの難しいかも?と気がかりでしょうか。
旅館にある浴衣は、夏のお出かけに着る一般的な浴衣とはちょっと違います。
だから大丈夫。
普通の浴衣よりシンプルなデザインで、誰でもかんたんに着ることができますよ!
「温泉浴衣」とか「簡易浴衣」ともいいます。
いわば「温泉浴衣」は旅館での部屋着です。
それは食事の前から着るの?温泉のあとから着るの?
そんな疑問や、着方と温泉地でのマナーをお話しますね。
温泉旅館の浴衣の特徴・普通の浴衣とどう違うの?
普通の浴衣と温泉旅館にある浴衣の違い
◆旅館にあるタオルと浴衣と帯
普通の浴衣との違いは何かというと、
- 衿は薄くやわらかい
- 袖付けにゆとりがある
- たもとが短い
というところです。
おはしょり(長さ調節)はなく、脱ぎ着しやすいのが特徴です。
合わせる帯も普通のゆかたとはちがい、細く柔らかいもので伊達締めににている帯です。
浴衣のデザインは男女共通です。
旅館の浴衣の例
◆旅館にある浴衣(簡易ゆかた)4サイズ
これは某旅館の選べる浴衣の例です。
大人用は男女共通のデザインと柄で4サイズから選べました。
帯は紺と赤のみ。
選べるゆかたの場合は、大人のサイズは、身長に合わせて3~4サイズが一般的です。
「選べる」という選択がな場合は、MとLサイズの二種類またはフリーサイズのみです。
大人用、子供用がありますが、どこもほぼ同じデザインです。
※大人用のサイズはMとLの二種類が一般的で、女性にはMサイズ、男性にはLサイズが部屋に置いてあることが多いです。
旅館の浴衣の着方・男性と女性
◆温泉地 旅館の浴衣の例
旅館にある浴衣は、男女とも袖を通して、右の衿を下(内側)にして前を合わせ、帯を結ぶだけ。
では、もう少し具体的にお話します。
男性の旅館の浴衣の着方
先に男性の温泉浴衣の着方からお話します。
◆男性 旅館の浴衣 後ろ姿
<男性浴衣の着方・ざっくりとした説明>
- 袖に腕を通す
- 衿と背中をぴったり体につける
- 右側の衿を体につけてから、左の衿をつける
- 帯を腰に二巻きしてから結ぶ
- 結びめは右方向に後ろにまわす
以上でOKです。
↓↓もう少し詳しく知りたい方は↓↓
<男性・温泉浴衣の着方>
- 下着を着て袖に腕を通す
- 首の後ろに衿をつける
- 衿の左右の長さを同じにして、右の衿先を左の腰に持っていく
- その上に左の衿先を右の腰に持っていく
- 衿の合わせは、のどのくぼみのすぐ下になるように合わせる
- 帯の中心を下腹につけて、身体に二周(または三周)する
- 前で蝶結びか片結びし、右方向へ後ろにまわす
そして、おしゃれに着こなすには、
結び目は真後ろでなく、左右どちらかに少しずらしたところにするのがよいです。
帯は腰骨のすぐ上に、やや後ろあがりに巻くとスマートな印象に。
必ず自分の右側を先に体につけてから、その後に左側を重ねます。
女性の旅館の浴衣の着方
◆女性 旅館の浴衣 前姿
女性の着方も男性とほぼ同じです。
違うところは以下の2点です。
- 衿の後ろを首から少し離す
- 帯は前で蝶結びにする
女性の帯はウエストに巻きます。
寒いときは「羽織」をはおる
◆春夏用の袖なし羽織
寒い季節は、用意してある羽織を浴衣の上に着ます。
季節により、春夏には袖のない羽織が、冬には袖ありの羽織がおいてあります。
羽織の紐はどんな結び方でもよいですが、あまりキツく縛らないようにしましょう。
浴衣のサイズ変更はすぐに
浴衣が選べる場合は、身長に一番近いものを選びます。
着てみてくるぶしより裾が長いと歩きにくいので、交換しましょう。
また着方がわからない場合は聞いてみましょう、すぐ教えてもらえますよ。
浴衣はいつ着るのがいいの?
◆旅館で夕食
旅館の浴衣は、自由に着ることができますが、一般的には以下のタイミングで着ることが多いです。
- チェックイン後、部屋に入ったら
- 夕食前や夕食後に
- 入浴の後に
ほとんどの旅館では、食事のときに浴衣をきていてもOKのはずです。
旅館にきたら、まず温泉に入ってから食事という流れは自然です。
ただ高級な旅館の中には、食事のときはご遠慮くださいというところもあるので、そこは確かめてください。
宴会などで浴衣が乱れるのが心配であれば、宴会のあと温泉に入るようにして浴衣をおめしになるとよいですね。
朝も温泉に入れるところがあり、朝の温泉の前後に浴衣を着ているのも問題ありません。
施設から出るまで浴衣姿でも大丈夫です(年配の男性はだいたいそんな感じです)。
温泉地での知っておきたいマナー
温泉地では、旅館の浴衣を着ての外出はOKになっています。
履物は、「下駄」または「ぞうり」の用意があります(ゴムスリッパのことも)。
浴衣で歩くときの注意
◆下駄 男性用と女性用
下駄
で歩くときは、特に坂や階段が危ないのでご注意くださいね。
旅館から外出用の下駄は、底が平らになっているものが多いです。
浴衣慣れていないと、衿が開いて胸元が開く、裾がはだけることがあるので、あまり大股で歩かないようにし特に女性は注意してください。
旅館の浴衣のマナーについて
浴衣・帯・羽織は旅館が貸してくれるものなので、持ち帰りできません。
脱いだ後は、できれば小さくまとめて(丸めても)一か所に置いておきましょう。
旅館や温泉の浴衣の着方 男女/いつ着るといいの?マナーもね!まとめ
温泉旅館では、浴衣を簡易にしたものが用意されています。
温泉浴衣は、男女も子供も、右衿を先に左衿を後に合わせます。
男性は帯の結び目は結んでから右に回して後ろにします。
浴衣で外出可能であれば、散策や外湯を楽しんでくださいね。
<関連ページ紹介>
衿合わせは普通の浴衣のときと同じ、でも分からなくなったら。。。
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