浴衣の前・衿合わせはどっちから?
答えは ズバリ!
「浴衣の衿は自分にとって右から合わせる」です!!
これを「右前」と呼んでいます。
◆浴衣の衿は自分の右から
時間的に先に行うことを「前」と表します
。
そのため、右のえりを先に合わせるので「右前」になるわけです。
浴衣、着物はすべて「右前」にする
簡潔にまとめますね。
- えりの合わせ方:浴衣の場合は男女とも同じで「右前」
- 着物も男女とも同じで「右前」
- 子供が着るときも同じで、浴衣・着物ともに「右前」
要は和服はすべて右前!(右が先)っと覚えておきましょう!!
・・・・同じ意味ですが、自分の左側が外側になります。
衿合わせ・洋服との違いはどうなの?
何気なく着ている洋服ですが、違いはどうなのかというと、
- 男性の場合は、洋服と同じ衿合わせ!
- 女性の場合は、洋服と逆の衿合わせ!
ということになります。
もし、浴衣の衿合わせ・前合わせはどうだっけ?と迷ったら、そばにある洋服をみてください。
ボタンのついている服、どうなっていますか。
男性の場合は洋服と同じ合わせ方なので、洋服のボタンがついている右側が下になるので、そのまま浴衣も右を下に。
女性は洋服と逆なので、洋服のボタンがついている左側が下になるので、この逆に衿を合わせる。
というわけです。
それでも右が先=「右前」が分かりにくいなら
◆衿に懐紙をはさんで
それでも覚えにくいということなら、
右ききが多いので右手を使って懐に手を差し入れやすくしてある。
こう覚えておくといいですよ。
上の写真のように懐紙を衿に挟んだら、右手でさっと取れますね。
間違ってほしくないので付け加えます
衿の合わせ方を間違えたくないので、ついでにこれも聞いてくださいね。
浴衣(着物)の衿の合わせ方は、右が先の「右前」でしたね。
これを反対の左が先の「左前」にするのはよくないといわれますよね。
なぜいけないのかというと・・・
理由のひとつに、左を先に合わせる「左前」は、日本では亡くなった方に着せる衣装の着せ方であるからです。
そしてもうひとつの理由は、衿合わせは右前にする!と、719(養老3)年に元正天皇によって定められたからです。
その法律の名前は「衣服令」といいます。
そこには衿は先に右を合わせる着方「右衽着装法(うじんちゃくそうほう)」にすると明示されています。
以来その決まりが今も続いているというわけです。
ということで、誰かに着せてあげるときも、着る人の右になる方から衿を合わせてくださいね。(^o^)
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