半幅帯で結ぶ「文庫結び」を紹介します。
「文庫結び」は古典的な帯の結び方で、武家の女性が結んでいた帯結びです。
羽根の大きさによって、どんな年代の方にも結んでいただける帯結びです。
ちょっと手を加えてアレンジしたものも紹介します。
(浴衣のときの帯も同じ結び方です)
半幅帯での文庫結び
自分で結ぶときは前で結んでから右回りに背中へまわします。
まず手先を半分の幅にして、55センチほどとって胴に二巻きします。
手先が上になるように、しっかりとひと結びします。
手先は衿にクリップで留めておきます。
たれの先の方から長さを決めて、外側にまいていきます。
写真は32センチの長さで羽根をとっています。
羽根に一つ山三枚ひだをとります。
手先をとめていたクリップをとって、下におろし、羽根の裏の結び目を通します。
そのまま上にあげて、引き締めます。
手先を再度おろして、胴帯の内側に通します。
胴帯の下に出てしまった手先は、外側に2~3回巻いて、胴帯にしまいます。
羽根をこんもりさせるために、指先をそろえて下から差し込むようにして形づくって下さい。
羽根の形を整えて、文庫結びの完成です。
では次に、アレンジを紹介します。
半幅帯の文庫結びのアレンジ・1
上のものより、羽根の長さを長くした文庫結びです。
これくらいの長さ(胴帯よりやや短いくらいの丈)なら、どんな年代の方にも合うと思います。
若い方は、羽根の長さをやや短めにする方がよいでしょう。
半幅帯での文庫結びのアレンジ・2
文庫結びと全く同じ結び方をして、最後の羽根の向きだけを変えてみました。
羽根の形がリボンのような形になって、10代から20代の方に向くかわいらしい結び方になりました。
半幅帯での文庫結びアレンジ・3
こちらも文庫結びと全く同じ結び方をして、最後の羽根の向きだけをかえたものです。
より活発な印象で、若い女性のさわやかさ、ハツラツ感のある帯結びになりました。
文庫結び(半幅帯)の結び方・画像の順で解説・アレンジも紹介・まとめ
半幅帯で作る「文庫結び」は、普段着の着物に気軽に結びたい帯結びです。
浴衣のときは浴衣帯で結び、作り帯としてもポピュラーです。
どんな年代の方にも向く帯結びです。
羽根の向きと大きさで印象が変わるので、自分に合うバランスを見つけてください。
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