◆正絹長じゅばん 洗濯機洗いしアイロンがけ後
正絹の長じゅばんを洗濯機で洗ってみたら・・・大失敗!
試しにやってみたとはいうものの、がっかりです。
特に裾の方にかけては、ぶよぶよと波打ってしまっています。(>_<)
この失敗談を皆さんとシェアして、参考にしていただければと思います。
失敗の原因そしてアイロンで若干もどった経緯も。
また、正しい洗い方でこんなことにならないようにお伝えします。
正絹の長襦袢を洗濯機で洗う・洗い方
まずは今回失敗した洗い方をお話します。
- 洗濯機でドライモードの自動洗い
- おしゃれ着用の中性洗剤使用
- 洗濯ネット使用
- 日陰干し
干しあがった状態にがこれです。
↓↓↓
◆洗濯機で洗った・干しあがった状態
洗ったのは袷(あわせ)の長襦袢
この長じゅばんは「袷の長襦袢」で、
- 裏地がある
- 袖は無双袖(裏生地も表と同じ生地)
- 裾の引き返し23センチ
- 袖丈56センチ
長襦袢の種類は、このほか以下のものがあります
- 袖は無双袖、身頃は単衣になっている単衣長襦袢
- 袖も身頃も単衣になっている夏用の単衣長襦袢
洗濯機で洗ったあとの変化(ダメージ)
◆洗濯機で洗った・干しあがった裾のアップ
洗ったあとの変化として、一番目立つのが裾近くの波打ちした様子。
思わず「ぎゃ~~~」っと叫んでしまいました。
この長じゅばんを洗濯機で洗うのは初めてのことです。
◆衿先より下の部分
◆裾の引き返しと裏生地
裏側をみると、さほど変化はありません。
よれよれのダメージ原因を考えてみた
こんな風になってしまった原因ですが、
- 表生地と裏生地の収縮率が違う
- 縫い糸が縮んだ
ことによるはずです。
縮んでしまった生地と縫い糸。
もう長襦袢としては着られそうもない。。。とあきらめたのですが。。。
念のためアイロンをかけてみることに。
アイロンがけをして少し戻る
アイロンがけは、直接霧吹きをかけて中温でかけました。
縫い糸のところを特にひっぱりながらかけてみたところ、
↓↓↓
◆アイロンがけして羽織ってみた
アイロンをかけたら、少しだけ波打ちが減りました
。
羽織ってみたら、苦痛なほどの違和感は感じません。
これならなんとか普段用に着ることはできそうです。
ちょっとムリヤリですけどね。
ちなみに、袖(無双袖)は変化はありませんでしたよ。
皆さんはこんなことにならないよう、正絹の長襦袢は丁寧にお手入れしてくださいね。
では、形がくずれない洗い方を紹介します。
正しい正絹の長襦袢の自宅での洗い方
よれよれのダメージをうけた正絹の長じゅばん。
一番いけなかったのが洗濯機で洗ってしまったことではと思います。
こんなことにならないよう、いつもやっている洗い方を紹介します。
※今回試した正絹の長襦袢は、リサイクルショップで購入したもので洗濯表示はありません。
正絹長襦袢の洗い方は
以下の順に洗えば、縮みやよれなどがなく洗いあがります。
- たたむ
- 中性洗剤をといた洗い桶で、軽く押し洗い
- 2回すすぐ(押し洗い)
- タオルドライ
- 着物ハンガーで陰干し
- アイロンがけ
※衿はあらく縫いとめておきます。
このようにいつもは洗濯機を使わず、手洗い、タオルドライなどしています。
この方法で普通は問題なく洗いあがり、サイズがかわることはまずありません。
正絹の長襦袢を洗濯機で洗ってみた失敗談!本当はどうすればいい?・まとめ
今回の実験で「やっぱりこうなったわね」という感じです。
ダメージは、単衣(ひとえ)のものより、裏地のあるものの方が大きいでしょう。
あと、衿が広衿なのにそのまま洗ってしまい、衿の中の生地が動いてしまいました。
広衿でもばち衿でも、衿は粗く縫いとめてから洗った方がよいです。
この長襦袢はやはり着心地が悪くなりました。
袖をはずして付け替え袖に利用しようと思います。
身ごろの生地は枕カバーや袋物の裏地に最適なので、赤い模様の部分を活かして利用を考えています。^^
(きらこよしえ)
<関連ページ紹介>
◆自宅で洗える着物の洗い方・種類・注意点・型崩れを防ぐために
◆長じゅばんの洗い方・半衿の洗い方・ポリエステルと木綿・素材が違う場合
◆腰ひもと伊達締めのしまい方とたたみ方・手入れと洗濯
コメント